【獣医師監修】チワワの仔犬。成長が止まる時期と食事の変化
手のひらに乗るほど小さなチワワの仔犬。数ある犬種の中でも一二を争う超小型犬のチワワですが、いつ頃まで成長し続けるのでしょうか。今回はチワワの成長と、それに伴う食事の変化について解説していきます。
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長
チワワの仔犬の成長について
チワワの成長期には、多少の個体差があります。成長期を終え、成犬の仲間入りを果たす時期は、成長が早い犬で生後7ヶ月頃、遅い犬で生後12ヶ月頃が目安となります。成長期が終了した時の体重が、一生涯を通じての適正体重といわれています。
個体差はありますが、生後7ヶ月頃のチワワの平均体重はおよそ1~3kg。とはいえ、骨格や性別、親のカラダのサイズなどにより適正体重は異なるので、重要なのは平均体重の範囲内に収まっていることではなく、自分の愛犬の理想体型時の体重を知ることです。とくに心配なのは、カラダがぐんぐん成長していくはずの時期に体重が減少してしまうことです。成長期に体重が減るということは、栄養をしっかり摂取できていない証拠。食生活を見直すとともに、健康上の問題がないか獣医師の診断を仰ぎましょう。
チワワの食事について
チワワに与えるエサの種類
成長期の栄養不足や栄養過多は、将来的な健康をも損なうおそれがあるので、栄養バランスのよい犬用フードを与えることが重要です。パッケージに「総合栄養食」と記載されたフードであれば、基本的にはどのようなものを与えても構いませんが、年齢別に分かれているフードを与える場合は、必ず今の年齢に合ったものを与えるようにしてください。そのほか、市販されているドッグフードには、全年齢用やチワワ用などの犬種別フードなどもあります。
なお、人間用の食べ物は糖分や塩分、脂肪分などが多すぎたり、犬には有害な添加物が含まれていたりするので、与えないようにしましょう。
チワワに与えるエサの量
チワワが必要とするドッグフードの量やカロリーは、そのチワワの体重や年齢によって変動します。ドッグフードのパッケージに記載されている数字を参考に、適切な量を見極めましょう。
また、仔犬から成犬へと成長する生後7ヶ月頃からは、成犬用フードへの切り替えタイミングです。この時、いきなりすべてを成犬用フードに切り替えると、食欲がなくなったり、体調を崩してしまうチワワもいるので、仔犬用のフードに成犬用のフードを混ぜながら、少しずつ慣らしていきましょう。
食事の回数
チワワなどのトイ種(小型の犬種)の仔犬は、1食抜けてしまっただけでも低血糖を起こしてしまうことがあります。そのため、決まった時間に決まった量のエサを食べさせるようにしましょう。
生後3ヶ月くらいまでは、仔犬用のドッグフードを水やぬるま湯等でふやかして、1日3~4回に分けて与えます。それ以降は固いままのドライフードを食べることができるようになりますが、急にドライフードに切り替えるのではなく、ふやかす時間を少しずつ短縮させて、徐々に固いドライフードに慣れさせていってください。
チワワは食が細いといわれますが、健康なチワワは本来、食欲旺盛で非常に活発な犬です。小さい頃からしっかりとエサを食べさせ、健康なカラダ作りに努めましょう。
また、フードを一切食べない日が続いたり、成長期にもかかわらず体重が減ったりしている場合は要注意です。何かしらの病気を患っている可能性があるので、一度動物病院で診てもらった方がよいでしょう。
大切な愛犬と一日でも長く健康に過ごすためには、それぞれの飼い主が愛犬の適正体重を把握することが大切です。また、日頃から犬の様子をしっかりと観察し、食欲の低下や体重の減少に少しでも早く気づいてあげられるようにしましょう。
チワワの健康を維持するために、適切な食事を与えるのは飼い主の務めです。チワワに対する正しい知識を持ち、成長や体調に合わせてフードを変えていくことで愛犬の健康を守ってあげてください。
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