猫の寿命ってどれくらい? 長生きしてもらうための対策について

猫の平均寿命はどれくらい? ギネス記録は? 寿命が伸びる秘訣を知って、最長記録に挑戦してみましょう。目指すは寿命30年!

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

年々延びる猫の平均寿命

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仕事から帰って、愛猫の姿を見れば、疲れもストレスも吹き飛んでしまいます。ずっと一緒に暮らしたいと思うのは、飼い主なら皆同じ。ただ、生き物である以上、寿命が尽きる日は必ずやって来ます。「そんなこと考えたくない!」という気持ちもわかりますが、それならなおのこと、長生きしてもらう秘訣を知って、愛猫の寿命を延ばしましょう。

その前に、猫の平均寿命がどれくらいか知っていますか? じつは、少し前までは室内猫は10年といわれてきましたが、最近ではそれが約16年まで延びています。人間に換算すると、80歳といったところでしょうか。

猫の寿命が延びたのは、ペットフードの充実、動物医療の進歩など、飼育環境が年々向上していることが考えられます。とくに室内猫は、外へ自由に出入りできる室外猫より2年ほど寿命が長いのです。飼い猫に対して、野良猫の平均寿命は3~4年。猫にとって、屋外での生活は危険と隣り合わせ。道路には車が行き交い、さらに野良猫から猫免疫不全ウイルスや猫白血病ウイルスなどの感染リスクが高まるため、病気にかかりやすくなります。

愛猫に長生きしてもらう秘訣

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猫の寿命のギネス記録はなんと38年。人間に換算すると170歳を超える計算になる、すごい記録です。20年近く生きる猫は珍しくありませんが、さすがに30歳以上生きる猫はあまり多くありません。

ところが、東京大学の宮崎徹教授(疾患生命科学)らの研究チームと、成城こばやし動物病院の小林先生の共同研究により、猫の寿命を30歳まで延ばすことが可能になったのです。猫の多くは腎臓病で命を落とすケースが多く、この研究では腎臓病の治療や改善に役立つたんぱく質の働きを発見し、現在、薬の開発を進めているそうです。

この薬が完成すれば、猫の寿命を大幅に延ばせるだけでなく、人間への応用も期待されています。数年後には実際に投与できるようになっているとのことで、愛猫家にとってはこの上ない朗報といえそうです。

動物医療の発達はもちろん大歓迎ですが、愛猫を長生きさせるためには日頃の健康管理も大切です。飼い主の義務として、日々の観察を怠らないようにしましょう。

人間の食べ物を与えてはダメ

食べ物が健康を左右するのは、猫も人間も同じ。人間の食べ物には、糖分や塩分のほか、保存料や着色料などが含まれていて、猫のカラダには有害となる場合があります。また、食べさせると最悪死に至る食品もあります。ネギ類がその一つで、生でも加熱したものでも、猫が食べると貧血になり、中毒症状を引き起こしてしまいます。チョコレートなどのカカオ類も、猫の中枢神経を刺激し、過度に興奮させてしまうため、血圧や心拍が上昇し、痙攣や心不全を起こしてしまうと死に直結することもあります。

ストレスを発散させる

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室内猫は運動不足になりがちです。しかも、去勢後は日中寝てばかりという猫も珍しくありません。外で遊ぶ習慣がないため、カラダを動かす機会が少なく、どうしてもストレスがたまりやすくなってしまいます。ストレスは健康の大敵です。キャットタワーなど、家の中に猫が自由に遊べる場所をつくったり、おもちゃで遊んであげたりと、ストレスを発散できる環境をつくりましょう。

毎日健康チェックをする

排泄物のニオイや状態、回数などはこまめなチェックが必要です。食欲はどうか、水は飲んでいるかなど、食事面のチェックもお忘れなく。猫にとっても、肥満は病気の元凶。食いしん坊の猫はとくに注意が必要です。このほか、スキンシップを兼ねて、しこりや痛いところはないか、猫のカラダを触って確認しましょう。少なくとも、年に一度は定期検診に連れて行って、しっかり調べてもらうと安心です。

家族の幸せは健康から。飼い主なら誰でも、家族の一員である愛猫にも長生きしてもらいたいと願っているはず。幸い動物医療も日進月歩で進歩し、猫の健康を考えたキャットフードも豊富な時代です。猫が長生きできる環境は万全。あとは、飼い主のちょっとした注意と配慮があれば、猫との幸せな時間が長~く続くかもしれません。

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