猫の目の色の種類と、 注意すべき目の色

緑、グレー、ゴールド、左右異なる色と、猫の目の色はじつにさまざま。成長するにつれ、目の色が変わるなど、猫の目の不思議を紹介します。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

目の色の種類

猫の目の色は、瞳のまわりの虹彩と呼ばれる膜の色で決まります。メラニン色素の量が少ないとグリーン、多いと銅色を指すカッパ―という色になり、同じ色でも微妙な違いはありますが、大きく分けると4種類の色に分類されます。それに例外をプラスして、7種類の目の色を紹介します。

4種類

■グリーン

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メラニン色素がほとんどないとグリーンの目になります。ただし、実際に緑色の色素があるわけではありません。わずかなメラニン色素が光の作用によって拡散される「レイリー散乱」という現象によってグリーンに見えるそうです。日光の少ない寒い地域に生息していたため、この色になったのではないかと言われており、洋猫に多く見られます。

■ヘーゼル

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グリーンから茶色へ、グラデーションがかかったような目のことをいいます。グリーンよりメラニン色素は少し多めです。

■アンバー

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グリーンから茶色へ、グラデーションがかかったような目のことをいいます。グリーンよりメラニン色素は少し多めです。

複数の色が混じったヘーゼルと違い、単色の黄色からなる目のことです。アンバーは英語で琥珀色の意味。メラニン色素は多めで、「イエロー」や「ゴールド」と呼ばれることもあります。

■カッパー

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メラニン色素がもっとも多い目で、銅色のことです。見方によっては茶色に見えたり、赤に見えたりします。グリーンとは逆で、温暖な地域の猫は日光を多く浴びるため、濃い目の色を持つようになったのではないかと言われています。

例外

■ブルー
ブルーも虹彩に青色の色素があるわけではありません。ブルーの目は、メラニン色素をほとんど持たない色の猫に多く見られ、グリーンと同じように「レイリー散乱」によって青く見えるのです。ブルーにも濃淡があり、「サファイヤブルー」「アクア」と呼ばれたり、角度によっては美しい紫色に見えることもあります。

■レッド
先天的な遺伝子疾患によりメラニン色素をつくれない「アルビノ猫」は赤い目を持っています。色素がまったくないため、ブルーにもグリーンにもならず、目の血管が浮き出て赤く見えます。白いうさぎの赤目も同じメカニズムです。

■オッドアイ

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オッドアイとは、色のことではなく「左右の目の色が違う」という意味で、正式には「虹彩異色症」といいます。「ダイクロイックアイ」といって眼球そのものが2色の猫もオッドアイの仲間です。

■キトゥンブルー

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猫の種類に関係なく、生まれたばかりの子猫はグレーがかったブルーの目をしており、この色をキトゥンブルーといいます。生後3週間を過ぎたあたりから色素がつきはじめ、生後8カ月くらいで本来の色へと変わります。

注意が必要な目の色とは?

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成猫の目の色が変わったら病気かもしれません。そのままにしておくと失明の恐れがある病気もあります。目の色によっては、目以外の病気の可能性もあるので、どんな色になったら注意が必要かしっかり覚えておきましょう。

白くなる

角膜に炎症が起きる「角膜炎」、角膜に傷ができる「角膜潰瘍」は黒目が白く濁り、血管が見えます。一方、水晶体が白く濁るため、瞳の真ん中が白く見えるのが「白内障」、角膜全体が炎症を起こし、全体的に白く濁るのが「角膜混濁症」です。

赤くなる

「結膜炎」は白目の部分が赤くなるため、気づきにくい病気です。「あっかんべー」の要領で下まぶたを押し下げてみるとわかります。また、虹彩・毛様体・脈絡膜に炎症が起きる「ぶどう膜炎」にかかると白目が赤くなります。このほか、角膜と虹彩の間に出血が起こる「前房出血」は、眼球全体が真っ赤になります。

緑色になる

「緑内障」を発症すると、充血の症状が現れ、やがて眼球が緑色っぽく見えてきます。進行すると眼球が拡大し飛び出てきます。

黄色くなる

白目の部分に黄疸ができると肝臓の病気の疑いがあります。細菌およびウイルス感染、腫瘍、肝炎、肝硬変などが考えられます。

黒くなる

「角膜黒色壊死症(角膜分離症)」にかかると、角膜が壊死し、目の表面にかさぶたができ、黒く見えます。片方の目にホクロのような茶色や黒色のシミができたら「悪性黒色腫(メラノーマ)」かもしれません。つまり、目にできるガンのことです。進行すると緑内障を発症することがあります。

猫の目は人間にすると0.3ほどの視力しかありません。でも、視野は約280度あり、後ろにいる獲物を見つけることもできます。人間にはない能力を備えた猫の目は臭覚や聴覚とともに、生きていくうえで重要な器官です。私たち人間にとっても、光り輝く猫の目は、どんな癒やしグッズよりも効果があります。

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