ぺちゃんこ鼻が可愛いパグ! 寿命とかかりやすい病気について

ぺちゃんこ鼻が可愛いパグ! 寿命とかかりやすい病気について

古くは中国で飼育されていたという記録があるとされているパグ。今や日本でも人気の犬種です。そんな大人気なパグですが、いったい何歳ぐらいまで生きるのでしょうか?

  • サムネイル: PECO編集部
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愛する家族の一員であるパグですが、平均的な寿命はどのぐらいなのでしょうか。長生きさせるコツを知って、できるだけ長く一緒に居たいですよね。

1.パグの寿命について

パグの平均寿命

■パグの平均寿命はは12~15歳ぐらい
■犬の平均寿命は12歳前後

パグは小型犬なので、大型犬に比べると寿命が長い傾向があります。犬の平均寿命は約12歳~13歳と言われているので、ほぼ平均と変わらないか、やや長いくらいですね。

犬は人間の4倍の速度で老化する

■最初の1年で人間でいう17歳まで成長する
■4歳以降は1年で4つ歳をとる

犬は人間と違って成長スピードが速く、それに伴って老化も早い動物です。子犬から成犬になる最初の1年で、人間年齢は17歳ほどの年齢になるといわれています。4歳以降は人間の4倍以上のスピードで歳を取っていくといわれているので、飼い主さんにとってはまだまだ若いと思っていても、思わぬところで老化が始まっている可能性があります。

パグと長く一緒にいるためにはどのような方法を取ればよいのでしょうか。飼い主さんの心掛け次第で、平均寿命よりも、もっと長くパグと一緒にいられるかもしれません。

2.パグともっと長く一緒にいるには?

パグに長生きをしてもらうのなら、日々の健康管理がとても大切です。食事の質や量、運動などに気を配り、パグにとって快適でストレスがない環境を作ってあげましょう。難しいことを考えずに、まずは食事や日々の生活サイクルについて見直してみてはいかがでしょうか。

若いころからの健康管理ももちろんですが、老犬になった後のケアも重要です。体力が落ち、免疫力も低下しやすくなるので、パグが老犬になったら飼い主さんはより注意してあげましょう。

高齢になったらエサを老犬用にする

■良質な高タンパク質、低脂肪、低炭水化物のフードを選ぶ
■食べにくい場合はふやかす
■運動量とのバランスに注意

老犬になったパグは食事量が減るので、シニア用の栄養バランスがしっかりとれたフードを与える必要があります。
どんな犬種でも老犬になれば関節が弱くなります。そのため、関節のサポートを強化するグルコサミンコンドロイチンなどが配合されているフードがお勧めです。
また、衰えた免疫力を補ってくれる抗酸化成分を強化していたり、運動量が減った老犬に必要な良質な高タンパク質、低脂肪、低炭水化物のフードを選ぶのが理想と言えます。
近年では年齢別のドッグフードが販売されているので、パグの年齢や体調に合わせてドッグフードを変えていくようにするといいかもしれません。

歯や顎が弱ったパグは硬いドライフードを食べられないことがあるので、食べやすいウエットフードに切り替えるか、ドライフードを少量のぬるま湯でふやかして食べやすくしてあげましょう。ふやかしたドッグフードは消化器官にも優しいので、胃腸が弱った子にもオススメです。

定期的な健康診断を受ける

■病気の早期発見

犬も人間と同様、老化してくると様々な病気になる可能性が高くなります。特に内臓の疾患については、進行すると手遅れになる可能性もあるので、定期的な健康診断によって早期発見早期治療を心掛けましょう。

適度な運動をしてあげる

■20~30分ぐらいの散歩を1日2回

老犬になると運動を積極的にしたがらなくなり、散歩を嫌がるようになります。ですが、そのままだと肥満に繋がり、皮膚病や呼吸器の疾患などになるリスクも上がるため、できるだけ運動をさせましょう。ただし、もし関節炎や骨に異常があった場合は運動で悪化する恐れもあります。もし歩き方がおかしかったり、あまりにも動くのを嫌がる時は一度、動物病院で診察してもらうと安心です。

パグの散歩は20~30分ぐらいの散歩を1日2回するのが適切と言われていますが、老犬になると体が思うように動かないこともあると思いますので、無理をさせない程度に散歩に出るようにしてくださいね。

3.パグのかかりやすい病気について

色素性角膜炎

症状

■眼球の色素沈着
■目ヤニが出る など

パグの目は眼球が突き出ているため、目の角膜がまつ毛やゴミで刺激を受けやすく、眼球に色素が沈着しやすい傾向にあるようです。そのまま刺激が続くと、角膜が炎症を起こし、涙や目に痛みがでる角膜炎へ悪化し、最悪の結果とし失明してしまう可能性もあるので、注意して日々日頃、目のチェックは欠かさずしてあげましょう。

目のチェックと共にしてあげたいのは目や鼻の周りの皺の間の汚れとりですね。皺の間はとても汚れやすいため、こまめに拭いてあげましょう。もし目の周りの毛が目に入って痛そうだったり、逆さまつげを発見した際には動物病院で処理してもらいましょう。

乾燥性角膜炎

症状

■目ヤニ
■結膜の充血
■まばたきが増える など

ドライアイは人間だけでなく、パグなどの犬もなることが分かっています。特に目が突き出ているパグなどの短頭種(鼻ぺちゃさん)はドライアイになりやすいので、目ヤニや結膜が充血している場合は気にかけてあげましょう。深刻な炎症に悪化してしまうと、角膜炎や結膜炎などになりやすいので、病院で点眼薬などを投与する必要があるかもしれません。

とにかく目の病気になりやすいパグ。その過半数が一回は何かしら目のトラブルを抱えたことがあるほど!日々のお目めチェックは欠かせませんね。

気管虚脱

症状

■運動後、興奮した後などに咳の発作
■咳が『グゥー、グゥー』『ゲェーゲェー』などアヒルに似たようなもの
■嘔吐
■舌を出して涎を垂らす(呼吸困難が原因)など

気管虚脱はパグをはじめとする鼻ぺちゃの短頭種がなりやすい病気ですが、他の小型犬(ミニチュアやトイ犬種)にも発症するといわれています。本来円形である気管が楕円に変形することで空気の通りが悪くなり、呼吸困難や咳、異常な呼吸音などの症状が現れます。特に高齢のパグ、そして季節は夏に気管虚脱を発症しやすくなります。

発症する原因は不明ですが、遺伝的に気管の骨が弱かったり、加齢によって気管の周りの筋肉が衰えることで起きるのではないかと言われています。また肥満や心臓病などの病気による咳や過呼吸も原因になりえるそうです。一度発症してしまうと、内科手術だけで治療するのは難しく、外科手術によって気管を補強することになるので、悪化する前に症状に気が付いて病院へ行くことが大切です。

パグ脳炎(壊死性髄膜脳炎)

症状

■動きが鈍くなる
■クルクル回る
■食欲低下
■発作
■意識障害
■頭を傾げたままになる
■昏睡
■立ち上がることができなくなる など

パグに限らずチワワやシーズーなどの小型犬に見られる病気ですが、特にパグがこの病気になりやすいことからこの名前が付けられました。脳組織の一部が壊死を起こす症状です。はっきりとした原因は分かっていません。

主な症状は脳で炎症が起きたことによる神経症状で、動きが鈍くなったり、意識がもうろうとしていたり、急な発作が起こったり、頭を傾げたまま動かなくなるなどの様々な症状がみられます。病院では内服薬によって脳圧を下げたり、ステロイド剤によって炎症を抑えるなどの治療を行いますが、完治は難しく、現在では対処療法しかないようです。

原因が分かっていないため、予防も難しい病気なので、パグ脳炎と思われる症状が現れたときに病院へ行き、軽度のうちに治療を開始することが大切です。治療が難しい病気ですが、あきらめずに根気よく付き合っていく必要のある病気のようですね。

最後に

大切な愛犬ですから、できるだけ長く一緒にいたい気持ちを持つのは、どの飼い主さんにも同じだと思います。
健康管理などをしっかり行い、少しでも長生きさせてあげたいですよね。

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