1.猫は卵を食べられる?
人間の食生活でお馴染みの食材、卵。
朝の定番食材でもありますし、調理次第ではディナーの主役になりうるオールラウンダーです。もちろん、人間と馴染み深いということは、人と生活する猫にとっても身近な食べ物であるということに他なりません。
猫は自由な生き物で、気ままに家を歩き回ります。ふとキッチンに入り込み、そこで卵を落としてしまって、床にぶちまけられた中身を食べてしまう……なんてことも起きるかもしれません。
そこで気になってくるのは「猫は卵を食べて大丈夫なのか」という点ですよね。
先に結論を述べれば、
■猫は卵を食べても平気(※ただし注意点があります)
です。もしもあなたの愛猫が卵を食べてしまっても慌てる必要はありません。無論、夏場放置して腐らせてしまった生卵など特殊なケースではすぐに動物病院へ連れて行くべきですが、通常の卵であれば心配しなくとも問題ないでしょう。
2.卵の注意点
ただし上に書いたとおり、注意点があります。それは、
■与えるなら絶対に加熱すること
何故加熱しなければいけないのでしょうか。
それは、卵の白身に含まれる「アビジン」という成分に理由があります。
アビジンとは
アビジンとは、
■卵の白身に含まれる酵素
です。このアビジンは人間にとって無害なのですが、猫に対して、
■猫の必須ビタミン「ビオチン」を破壊する
という作用を及ぼしてしまいます。
そして、このアビジンは熱に弱いという特徴があります。
だから猫に食べさせる際は、しっかりと過熱することが大切になるのです。
黄身だけなら?
ご飯を手作りする中で、卵を生・半生で使いたいという状況になるかもしれません。
卵は基本的に加熱推奨ですが、
■黄身だけなら生食可
です。卵の栄養の大半は黄身にあります。クリーミーな生の卵黄はまさに猫にとっての栄養食であり、弱ってしまった猫に与える柔らかい手作りご飯など、いざというときのパワーフードに最適です。無論、パワーフードだけでなく、普段のご飯の彩りとして料理のローテーションに組み込んでもいいでしょう。
もちろん猫にも好みがあり、生は嫌いだけど固ゆでは好きという子もいます。その点は猫のリアクションを観察しながらご飯に入れてあげましょう。
卵の総括
■白身はしっかり加熱する
■卵黄は生でもOK
白身ごと食べさせるなら固ゆでに。生で使うなら卵黄のみを使う。
猫の食いつきを観察し、軽く炒めたり、固ゆでにしてみたりと調理方法に変化を与えたいですね。
最後に
以上、猫と卵についてでした。
基本は固ゆで、黄身だけ生食可能です。上手に活用して猫の食生活を豊かにしてあげたいですね。