猫に快適に過ごしてもらうために。猫にとっての適温ってどのくらい?
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猫に快適に過ごしてもらうために。猫にとっての適温ってどのくらい?

日本は高温多湿で、夏は暑く冬は寒いため、部屋の温度を適温に設定しないと、猫にとって快適な環境とはいえません。では、猫と一緒に住む場合、部屋の温度はどのくらいに設定すればよいのでしょうか。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

猫にとっての適温はどのくらい?

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個体差はありますが、猫にとっての適温は25℃前後と考えられます。そのため、エアコンの設定温度は、夏の場合が27~29℃、冬の場合は23~25℃くらいを目安にするとよいでしょう。

猫は人間より暑がり

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アメリカの研究チームが猫のDNA解析を行った結果、イエネコの祖先は中近東に生息していたリビアヤマネコである可能性が高いことがわかりました。砂漠が広がる熱帯地域をルーツに持つ猫は、人間と比べて暑さに強いといわれています。また、猫の中でも、短毛種には暑さに強く寒さが苦手な猫が多く、長毛種には寒さに強く暑さに弱い猫が多いようです。
ですから、飼っている猫に合わせて室温を微調整し、快適に過ごせる温度を探してあげましょう。

風通しがよければエアコンは要らない?

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夏の暑い日に窓を開けていると、猫がそこで佇んでいることがあると思います。そこが、猫にとって居心地がよい場所ということなのです。猫はそういう場所を探すのが得意なので、風通しが良い場所があれば、絶対にエアコンが必要というわけではありません。ただし、暑さが苛酷になると、猫も人間と同じように夏バテや熱中症になってしまいます。猫がどんなに過ごしやすい場所を探すのが上手でも、明らかに暑すぎる時はエアコンをつけてあげましょう。

夏にエアコンをつける場合には、温度を下げすぎないように気をつけましょう。部屋が寒すぎると、カラダが冷えて体調不良を起こすことがあります。猫は寒いと感じるとその部屋から出たがるので、自由に出入りできるようにしておくとよいでしょう。また、エアコンの風が直接猫に当たらないように注意してください。風向きを壁に向ける、直接床に当たらないようにするなど、猫が快適に過ごせるような工夫が必要です。

飼っているのが仔猫の場合は、適温が29~32℃くらいになります。生まれて間もない仔猫は行動範囲が狭いので、室内全体をこの温度にする必要はありませんが、寝床に湯たんぽを用意したり、タオルや毛布を敷いたりして調節しましょう。湯たんぽを使う場合は、熱くなりすぎないように注意して、タオルを巻くなど、直接湯たんぽに触れることがないようにしてください。お湯の温度は、成猫の平熱である38~39℃くらいにすると、母猫の体温に近くなるので、仔猫が安心することができますよ。

老猫の場合は、28℃くらいが適温になります。体力が落ちているので、自分の心地よい温度の場所を探すことができない場合もあります。また、急激な温度変化にも弱くなっているので、できるだけ寒暖差がないように注意してください。

冬の寒い時期はエアコンやヒーターで温度調整をします。暖房器具を使用する際は、猫が熱源に直接触ってしまうことがないようにしてください。また、冬場の空調は、空気が乾燥してしまいがちです。乾燥は、風邪や肉球のあかぎれ(水分の減少による表皮のひび割れ)の原因になるので、加湿器や濡れタオルを使って湿度調整をしてください。猫が快適に過ごせる湿度の目安は、おおよそ60%といわれています。

猫は自分に適している温度の場所を探して、うまく体温調整をしますが、猛暑や寒さの厳しい日には、やはり空調での温度調整が必要になります。また、猫に留守番をさせる時などは、部屋の温度を適切に設定してあげないと、体調を崩してしまう原因になるので、飼い主が正しい知識を持って対応してあげるようにしてください。暑さ寒さをうまくしのいで、愛猫といつまでも仲良く健康に暮らせるよう、心がけたいものですね。

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