【獣医師監修】うさぎにおすすめのケージと、ケージ選びのポイントとは?
うさぎの住まいとなるケージは、ゆったりと快適で、清潔をキープしやすいものを選びたいもの。サイズや素材など、ケージの選び方のポイントと注意点を紹介します。
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長
うさぎのケージを選ぶ際のポイント
まず、ウサギがゆったり過ごせる高さと広さのケージを選びます。ウサギが立ち上がっても頭がつかえることがないよう、最低でも50cm以上の高さが必要です。ウサギのサイズにもよりますが、縦・横は60cm×50cm以上なら、トイレや牧草入れなどを置いても余裕があるでしょう。
ウサギのケージを選ぶ際には、清潔を保ちやすいことも大切なポイントです。ウサギがカラダをのせる床材は大きく分けて木材、プラスチック、金網の3つ。それぞれ一長一短があります。
木材は感触が良い反面、尿などを吸収しやすく、ケアに手間がかかります。プラスチックは扱いやすく、汚れた時にさっと洗えますが、強度がいまひとつで、体格のいいウサギには不安定。金属の金網は、頑丈で、汚れがつきにくく、清潔を保ちやすいのですが、ウサギの足裏に負担がかかることも。値段は、プラスチックが比較的安く、金属は高めです。
おすすめのケージ
清潔をキープしやすい金属製の床材
衛生面や耐久度を考えると、金属製の床材がおすすめ。金属製の床材の上にプラスチック製のマットを敷けば、足裏への負担が少なくなります。
掃除がしやすい引き出し式
ケージの底部分は、形状がトレーのものと、引き出しが内蔵されているものがあります。トレー式は、値段が安いものが多いのですが、掃除のたびに持ち上げて外す必要があります。また、床材とトレーの間にあまり隙間がなく、フンがたまりやすいという欠点も。
その点、引き出し式はスライドするだけで取り出せるので、楽に掃除ができます。衛生面を考えると引き出し式に軍配が上がります。
うさぎが出入りしやすい形状
ウサギが出入りしやすいことも大切です。側面の出入口だけではなく、天井部分が開くタイプなら、体調不良や老化によりウサギが自力でケージに出入りできなくなった時に、開放させて抱き上げることができます。
最適なケージ選びのために
室内に置くケージは、ウサギの快適性はもちろん、飼い主にとっての使い勝手も考慮しましょう。キャスター付きなら、部屋を掃除する時に楽に移動ができます。また、ウサギの尿が外に飛び散ることを考え、飛び散りガード付きのものを選べば、床ふきの手間を省くことができます。
ケージの価格は、安いものであれば5000円前後、高いものは1万円台後半以上と幅があります。予算も大切なポイントですが、日常的に長く使うものだけに、ウサギにとっても飼い主にとっても最適なものを選びましょう。