モルモットの寿命について。長生きさせるための秘訣は?

大きな頭とクリクリのまん丸お目々がかわいいモルモットの寿命はどれくらいなのでしょうか。モルモットに長生きしてもらうためのコツを知って、一日でも長く一緒に過ごしましょう。

  • サムネイル: 羊田ユウジ
  • 更新日:

モルモットの寿命

モルモットは、江戸時代にオランダ人によって日本に伝えられた、ペットとして長い歴史を持つ小動物です。性格は穏やかで人なつこく、鳴き声も小さいので、集合住宅で飼っても近所迷惑になることはほとんどないでしょう。ずんぐりとしたかわいらしい体型も魅力的で、近年では女性を中心に飼育者が増えています。

モルモットの寿命は、品種や個体によって異なりますが、平均すると5~6年ほどといわれています。飼育環境によっては、10年以上生きるモルモットもいるようです。モルモットの種類のうち、日本で最も流通しているイングリッシュや体毛が硬めのアビシニアンは丈夫で比較的寿命が長く、体毛がほとんどないスキニーや、白毛に赤目のアルビノは病気に弱いため、やや短命の傾向があります。

一般的に、自然界の哺乳類は、寿命とカラダの大きさが比例する傾向にあるといわれています。これはカラダが大きいほど心臓がゆっくり拍動することが根拠となります。例を挙げると、ネズミの平均寿命は5年程度ですが、ゾウの平均寿命は50~80年程度です。

モルモットの場合も、カラダの大きな個体や、メスよりカラダが大きくなるオスのほうが長生きしやすいといわれています。ただし、飼育下にあるモルモットは野生下とは条件が異なり、運動不足やストレスなどの要因が寿命に大きく影響します。つまり、モルモットの寿命は、飼育方法次第で長くもなり短くもなるのです。

動物,犬,猫,しつけ,飼い方,育て方,病気,健康


出典 joannawnuk/Shutterstock.com

モルモットに長生きしてもらうために

モルモットが快適で健康な生活を送るためのポイントは「飼育環境」「栄養」「ストレス」の3つです。それぞれの項目ごとに、長生きのコツをおさえておきましょう。

飼育環境を整える

もともと南米の乾いた高地で生活していたモルモットは、20~26℃くらいが快適に過ごせる室温です。30℃を超えると、モルモットの命に関わるおそれがあります。また、寒さに耐えられる限界温度は、室温10℃程度といわれています。

夏は風通しがよく、直射日光の当たならない場所にケージを置き、エアコンや扇風機などを利用して室温の上昇を抑えます。ケージの近くに保冷剤を置くなど、様々な冷却グッズも活用しましょう。真冬はエアコンやペット用ヒーターなどを利用するほか、毛布でケージを覆うなど、防寒対策に気を配ってください。湿度も40~60%に保つことが理想です。

また、飼育環境を衛生的に保つことも大切です。モルモットは排泄量が多く、一定の場所で排泄する習慣もないため、ケージ内は毎日しっかりと掃除して衛生を保ってください。飼育環境の不衛生は様々な病気の原因となります。モルモットのカラダを定期的にブラッシングして、毛ダニやシラミによる皮膚病を予防しましょう。

栄養バランスの良い食事を与える

エサは牧草をメインに、副食として野菜を与えます。栄養バランスの整った、モルモット専用のペレットを与えるのがおすすめです。モルモットはほかの動物に比べて腸内細菌が多く、その細菌を活発に働かせるために多くの繊維質を必要とします。野菜とペレットだけでは繊維質が不足しがちになるため、モルモットのエサとして牧草は欠かせません。

また、モルモットは、人間と同じく体内でビタミンCを作ることができません。ビタミンCが欠乏すると歩行不良や関節異常などを発症するため、エサのペレットはビタミンCが含まれるものを選ぶなど、ビタミンC補給に留意してください。また、果実はモルモットが好む食べ物ですが、糖分が多い果実は肥満の原因になるため、与えすぎに注意しましょう。

ストレスを溜めない

モルモットは草食性の被捕食動物のため、とても繊細で臆病です。騒音や物音が多い場所での飼育はストレスの原因となります。ケージの設置場所は、人の出入りが多い玄関やスピーカーやテレビの近くは避け、なるべく静かな部屋を選びましょう。また、本来は夜行性のため、昼間に必要以上にかまったりするのもストレスの原因になります。捕食動物である犬や猫を近づけるのもやめましょう。

モルモットはネズミやハムスターと同じ齧歯類に属し、「かじる」という行動が習性としてあります。ケージの金網をかじると歯の病気になりやすいため、かじって遊べるおもちゃを与えるとストレス発散になります。

また、モルモットは本来群れを作って暮らす動物のため、1匹飼いより複数飼いの方が安心して生活できます。スイスでは「モルモットの1匹飼いは禁止」という珍しい法律があります。これは群れで生活する動物に寂しい思いをさせてはいけないという、動物愛護の観点に立った法律で、1匹で飼うことは動物虐待と見なされます。

このように、モルモットの複数飼いはストレスの軽減につながりますが、オスとメスの複数飼いには注意しましょう。モルモットは繁殖力が旺盛なので、あっという間に増えてしまいます。

モルモットは臆病で警戒心が強く、ストレスを感じやすい動物です。穏やかに暮らせる環境を用意して、長生きモルモットに育てましょう。

動物,犬,猫,しつけ,飼い方,育て方,病気,健康


出典 Monkeyoum/Shutterstock.com

内容について報告する