仔猫を家族に迎えたら。仔猫の育て方、その基本を解説します

飼っている猫が出産したり、捨て猫を拾ったりして、家に仔猫を迎えたら、飼い主として責任を持って育てていきたいものです。ここでは、仔猫を育てていくための基本を学んでいきましょう。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

仔猫の成長に伴うエサの変化

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生後3週くらいまでの仔猫には、母猫の母乳か仔猫用のミルクを与えます。母猫がいる場合は、なるべく母乳を飲ませるようにしましょう。母乳には、感染症から身を守る免疫が含まれているためです。母猫がいなかったり、いても世話をしない場合は、仔猫用ミルクで代用することができます。
なお、牛乳は仔猫用ミルクの代用になりません。成分を分解できず、仔猫が下痢を起こすおそれがあるので、与えないようにしましょう。

生後3週を過ぎたあたりから、徐々に離乳食を与え始めてください。この頃から、仔猫も母乳やミルク以外の食べ物に興味を持ち始めます。とはいっても、離乳期の仔猫は歯や消化機能が未発達なので、飲み込みやすく、やわらかい食べ物を用意しましょう。仔猫用のウェットフードや、ドライフードをお湯でふやかしたものを少量ずつ、何回かに分けて与えるのがおすすめです。今まで飲んでいたミルクを混ぜてあげると抵抗なく食べてくれることが多いです。

生後8週を過ぎたあたりから、仔猫用のフードに切り替えていきます。もう、仔猫用ミルクと混ぜてあげる必要はほとんどありません。仔猫用のドライフードをお湯でふやかしたものや、仔猫用ウェットフードを与え始めましょう。ドライフードを与える場合は、1ヶ月ほどかけて少しずつふやかす時間を減らし、硬い食べ物に慣れていってもらいます。

仔猫のトイレのしつけ

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仔猫のトイレのしつけは、仔犬と比べて、さほど難しいものではありません。
しかし、生後間もない仔猫は、自分でうまくおしっこやうんちをすることができません。そこで、仔猫の股間や肛門を刺激することで、排尿排泄を促します。母猫が近くにいる場合は仔猫の肛門や股間を舐めて刺激しますが、もし母猫がいない場合は、飼い主が代わりに行う必要があります。濡らしたコットンやティッシュなどを用いて、飼い主が仔猫の肛門付近を10秒ほどやさしくこすってあげましょう。
おしっこの場合は、薄黄色の尿が確認できるはずです。コットンなどに色がつかなくなるまで、この作業を繰り返してください。うんちの場合は、母乳や仔猫用ミルクをしっかり消化できていれば、形のある便がするっと出てきます。

生後3~4週頃には、自力で排尿排便することができるようになるので、それまでは頑張って介助してあげましょう。あとは、わかりやすいところにトイレを用意してあげれば、自然とトイレの場所も覚えます。

生後7週までに人と定期的に接触を持った猫は、より人に懐きやすくなるといわれています。そのため、生まれたばかりの頃から人に育てられてきた猫は、いつまでも甘えん坊な子が多いです。

仔猫のトイレとエサ皿の選び方

猫を迎え入れる時には、トイレトレーや猫砂などのトイレ用品が必要です。猫は、砂のあるところで排泄し、それを隠すという習性を持っています。そのため、トイレを設置するだけでなく、トイレの中に砂を入れてあげなくてはなりません。また、専用のスコップを用意して、排泄物をすくって掃除できるようにしておきます。

あとは、仔猫用のキャットフードとエサ皿を用意しましょう。エサ皿は、フード用と水用の2つを用意します。猫の顔が入るほどの大きさで、猫がひっくり返してしまわないような、適度に重量のあるものを選びましょう。生後4週までの仔猫の場合は子猫用のミルクと、必要があれば哺乳瓶も用意してください。

ワクチンと避妊手術

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仔猫の哺乳期が終わって、だいたい3か月までの間に、動物病院へ連れていきましょう。仔猫を拾った場合には、何らかの病気を持っている可能性もあるので、早めの受診をおすすめします。

健康状態に問題がなければ、飼育環境に応じて3種~7種の混合ワクチンを接種します。また、去勢や避妊の時期について獣医師と相談しておきましょう。

妊娠をさせる予定がない場合、去勢・避妊手術は必ず行うようにしましょう。メス猫は、交尾ができれば毎年子どもを産みます。オス猫の場合は、繁殖行動として、スプレーと呼ばれるおしっこによるニオイ付けを行います。スプレーのニオイは強烈で、洗濯してもなかなか落ちません。また、発情期に、メス猫を探して家出することも十分に考えられます。「病気でもないのに、手術するのはかわいそう…」と思ってしまう飼い主もいるかもしれませんが、愛猫との幸せな暮らしのために、早めの去勢・避妊をおすすめします。

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