捨て猫・保護猫を引き取るには? 引取先、申請方法、準備すべきこと
出典 : Irina Kozorog/Shutterstock.com

捨て猫・保護猫を引き取るには? 引取先、申請方法、準備すべきこと

動物愛護の意識が高まってきている昨今、捨て猫や保護猫を引き取って飼い始める人も増えてきました。捨て猫や保護猫を引き取る際の方法や注意点、必要な準備などをご紹介します。

  • サムネイル: 下田ウニ子
  • 更新日:

引き取り先の種類

猫を家族に迎えるには、ペットショップやブリーダーから購入する以外に、以下のような方法もあります。

1.野良猫を引き取る
都市部を中心に減りつつあるとはいえ、野良猫の数はまだまだ多いものです。とくに、親とはぐれてしまった幼い仔猫は、保護してあげないと命に関わってしまいます。道を歩いていたら偶然、「もらってください」と書かれた箱の中で鳴いている仔猫を見かけ、引き取った。そうした偶然の出会いから猫を飼い始める人もいます。

2.保護猫シェルターから引き取る
保護猫シェルターは、飼い主がおらず、行き場のない猫を一時的に保護し、世話をする場所のことです。民間の動物愛護団体が設置しており、シェルター用に土地を用意したり、建物や部屋を借りたりして、猫の飼育に充てています。保護されている猫の数は、数匹から数百匹までと様々で、団体のスタッフが交代で世話をしています。

3.譲渡会で引き取る
譲渡会とは、保護された動物のために新しい飼い主を探すイベントのこと。保健所や動物愛護センターといった行政機関が主催するものもあれば、民間の動物愛護団体が主催するものもあります。週に1回から月に数回程度、定期的に開かれており、開催日程は自治体や各団体のWebサイトで確認できます。

4.保健所や動物愛護センターから直接引き取る
譲渡会を経ずに、保健所または動物愛護センターから直接動物を引き取ることも、自治体によっては可能です。動物の里親としてふさわしいかどうか、引き取った動物の世話を終生できるかどうかなどを面談で判断し、合格すると猫とのお見合いに進めます。お見合いの結果、相性が合った場合は、その日のうちに連れて帰ることも可能です。直接引き取り制度があるかどうかは、各自治体の保健所や動物愛護センターのWebサイトで確認できます。

申請の仕方

動物,犬,猫,しつけ,飼い方,育て方,病気,健康


出典  Levent Konuk/Shutterstock.com

捨て猫や保護された猫を引き取る場合に必要な手続きや、申請の方法を紹介します。

1.野良猫を引き取る場合
野良猫や捨て猫を引き取ったら、まずは病院へ連れて行き、健康状態の確認と去勢手術の有無、寄生虫が見つかった場合はその駆除を行いましょう 。仔猫の場合はとくに、哺乳瓶でミルクをあげたり、排泄の補助をするといった特別な世話が必要なこともあります。動物病院ではそれらも含め、適切なアドバイスと処置をしてくれます。
野良猫や捨て猫を引き取る際、手続きは不要ですが、仔猫ではなく成猫の場合、地域でお世話をしている地域猫や迷い猫の可能性もあります。近所で迷い猫の情報がないか、迷子札やマイクロチップがついていないかについては、きちんと調べておきましょう。 マイクロチップの有無については、動物病院で確認できます。なお、地域猫を引き取る場合は、普段その猫をお世話している人に、一言声をかけてから引き取るのがマナーです。

2.保護猫シェルターから引き取る場合
保護猫シェルターは、その多くが寄付金やボランティアで運営されているものの、病気の治療、不妊・去勢手術を行っていたり、医療施設を備えていたりと、健康管理はしっかりとされているところがほとんどです。「一人暮らしNG」「●●エリア在住の人」など飼い主に対しての条件があったり、飼い主としての適性を確認するための面談があったりと、譲渡条件や引き取り方法は、シェルターを運営している団体によって様々。猫との相性はもちろんですが、シェルターとの相性も重要になってきます。

3.譲渡会で引き取る場合
譲渡会で引き取る場合、事前に参加条件が定められていることがほとんどです。条件は自治体や団体ごとに異なりますが、中には事前講習の受講を定めているところもあります。自分が居住している自治体の保健所や動物愛護センター、民間の動物愛護団体のWebサイトを確認して、条件を確認しておきましょう。条件を満たしていれば、譲渡会への参加申し込み自体は不要なところが多いです。

4.保健所や動物愛護センターで引き取る場合
現在お住まいの自治体の保健所や動物愛護センターが、直接引き取りを行っているかどうか確認するところから始めましょう。直接引き取りが可能であれば、次は里親になれる条件を確認します。中には、譲渡会の参加同様、事前講習が必要なところもあります。里親の条件を全て満たしていることがわかったら、自治体指定の方法で予約をしましょう。

受け渡し方法

動物,犬,猫,しつけ,飼い方,育て方,病気,健康


出典  Ermolaev Alexander/Shutterstock.com

保護猫シェルターでも譲渡会でも、気に入った猫がいれば、その当日に引き取ることもできます。 必要に応じて、キャリーケースやケージ、移動中のエサや水などを準備して向かいましょう。

ただし、シェルターや保護施設に保護されている猫は、過去の経験から人間に対し敵対心を持っていることも少なくありません。それゆえ新しい飼い主が引き取っても、なかなか心を開かず、やむを得ず新しい飼い主が再びシェルターに連れてくる…というケースもあります。そうした事態を防ぐため、何度かシェルターで顔合わせをして慣れた上で受け渡したり、一時預かりを経た上で譲渡したりという方法をとっているところもあります。

民間の団体では受け渡しの際に、これまでにかかったワクチンや検査の費用分を譲渡の諸経費として支払うことがほとんどです。費用がどれくらいかかるのか調べて、用意しておきましょう。 費用の額は、団体のWebサイトで確認できます。

引き取る上での準備

猫を飼う場合は、 譲渡会やシェルターを訪れる前に、自宅を整えたり(猫が潜り込まないよう、隙間をつぶしておく、高いところに高価なものや壊れやすいものを置かないなど)、エサや食器、トイレ、おもちゃなどの猫用グッズを準備したりしておきましょう。しばらくの間は夜、飼い主が寝ている間にいたずらをすることもあります。夜間や不在の間の、猫の安全を確保するためにも、できればケージを用意しておいたほうがよいでしょう。

なお、野良猫を引き取った場合、室内での生活に慣れるまで 多少時間がかかる場合もあります。そうしたこともしっかりと心得ておきましょう。

内容について報告する