【獣医師監修】アフガン・ハウンドのお手入れ方法は? お手入れのやり方と頻度
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【獣医師監修】アフガン・ハウンドのお手入れ方法は? お手入れのやり方と頻度

優美な姿で人を魅了し、飼いたいと憧れる人もたくさんいるアフガン・ハウンド。ずっと仲良く暮らしていくために、必要なお手入れにはどんなものがあるのでしょうか。

  • サムネイル: PECO編集部
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

お手入れのポイント

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アフガン・ハウンドは大型犬なのでお手入れも一苦労ですが、長い被毛に覆われているので日々のお手入れが欠かせません。その優雅な容姿を保つためにも入念なブラッシングが必要です。時間を惜しまず入念にお手入れをしてあげましょう。

また、もともとはアフガニスタンという乾燥地域に生息していたので、日本との気候の違いへの気遣いも重要です。アフガン・ハウンドのルーツについても理解をしながら、長く仲良く暮らしていけるように心がけていきましょう。

毎日のお手入れ

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アフガン・ハウンドと暮らしていくうえで必ずついて回るのが、その長い被毛のケアになります。この犬特有の絹糸のように細くてやわらかい毛質は大変絡まりやすいので、丁寧なブラッシングが必須となります。ただし、無理にブラッシングをしてはいけません。あくまでもやさしく扱ってあげるように心掛けましょう。

さらに、毎日それなりの散歩や運動をさせなければならないとなると、カラダ全体を覆うその被毛は絡まったり汚れたりします。とくに、足の周りなどはゴミや木の葉が絡まり、モップのようになってしまうのです。散歩や運動の後には必ずそれらを取り除いてあげるようにしましょう。しっかりとケアしないと毛玉が発生する原因となってしまいますので、注意が必要です。では、毛玉ができるとどんな悪影響があるのでしょうか。

皮膚が引っ張られて痛みを感じる

毛同士が絡まり毛玉ができるので、その毛の根元が引っ張られてしまいます。つまり周りの皮膚も引っ張られるので、当然犬は痛みを感じてしまいます。さらに悪化すると皮膚が破れたり裂けたりすることもあり、傷口に細菌が入ると炎症を起こし、皮膚がただれてしまう事すらあるのです。

汚れがたまりやすい

毛玉ができたところは皮膚が隠れるので、そこに汚れがたまりやすくなってしまいます。またシャンプーのすすぎ残しの原因になり、炎症を起こしてしまうこともあります。皮膚の状態が不衛生になるのは犬にとってもかわいそうですよね。

蒸れてしまう

毛玉が原因で通気が悪くなると皮膚が蒸れてしまいます。汚れがたまり蒸れると、細菌が発生しやすいので皮膚病の原因になることもあるのです。

このように、毛玉は犬にとって不快であるばかりか病気の原因にもなります。とくに長毛種であるアフガン・ハウンドには、日頃から念入りなブラッシングをしてあげましょう。それでも毛玉ができてしまった場合は、手で半分に割り、手のひらの上でやさしくブラシでとかしてあげるといいでしょう。あくまでもやさしくするのがポイントです。もし、日頃のお手入れが難しい場合には、適度な長さにカットするのも一つの方法です。

定期的なお手入れ

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ブラッシングと共にシャンプーも必要ですが、1か月に1回程度のシャンプーと毎日15分くらいのブラッシングで、アフガン・ハウンドの綺麗なコートを保つことができます。また、シャンプーの後は必ずドライヤーを使って、しっかりと被毛を乾かしてあげることを徹底しましょう。日本は、湿度が高いので乾きが弱いと皮膚や被毛のトラブルになってしまう可能性があるからです。

また、アフガン・ハウンドは視覚狩猟犬として耳からの余計な情報を入れないよう発達したため、垂れ耳になっています。このため外耳炎などの耳の病気にもかかりやすくなります。耳の中を触られるのは嫌がるかもしれませんが、病気の予防のために2週間に1回程度、脱脂綿とイヤーローションを使って掃除をし、耳の中をチェックしてあげましょう。

大型犬で長毛種ゆえに、お手入れが他の犬種と比較して大変なこともありますが、どれも仲良く暮らしていくために必要なことですので、愛情をもってお手入れにも取り組んでいきましょう。

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