【獣医師監修】グレート・デーンのお手入れ方法は? お手入れのやり方と頻度

超大型犬を飼いたい人の憧れでもあるグレート・デーン。その迫力とは裏腹に、心やさしく温和で甘えん坊と、魅力いっぱいの犬種です。ともに暮らしていくためのお手入れ方法についてみていくことにしましょう。

  • サムネイル: PECO編集部
  • 更新日:

監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

お手入れのポイント

動物,犬,猫,しつけ,飼い方,育て方,病気,健康

Octa corp/Shutterstock.com

グレート・デーンのお手入れはさほど難しいものではありませんが、何しろカラダが大きいので苦労することはあるでしょう。しかしながら、飼い主がケアすること自体が大切なコミュニケーションにもなりますので、できるだけ自分でするのが望ましいと思います。飼い主がケアしきれない時は、動物病院やトリマーさんにお願いする選択肢もあります。

毎日のお手入れ

動物,犬,猫,しつけ,飼い方,育て方,病気,健康

Susan Schmitz/Shutterstock.com

グレート・デーンのお手入れで、できれば毎日してあげたいのが歯磨きです。毎日が無理なら、最低でも週に2~3回は行いましょう。

大型犬で食事の量も多いグレート・デーンは歯垢もたまりやすく、歯垢はだいたい3~5日で歯石に変わるといわれています。歯石に変化してしまった場合は、歯磨きだけで取り除くのが難しく、口内環境を清潔に保つことができなくなります。これが歯周病や歯槽膿漏の原因となり、ひどい場合は全身麻酔を用いての手術や抜歯が必要になることも。

歯磨きをするためには、まず嫌がらないように慣れさせる必要があります。唇に触る、歯に触る、歯に歯ブラシを当てる、というように段階を踏みながら徐々に歯磨きに慣れさせます。一つできるごとにしっかりと褒めてあげるようにしてください。歯磨きができた後にお気に入りのおやつをあげるなどの工夫で、歯磨きが楽しいイベントだと思わせるようにしましょう。

犬用の歯ブラシや歯磨き玩具を使ってあげると犬の負担も軽減できます。また、歯磨き用のガムなども販売されているので、必要に応じて使ってみるのもいいかもしれません。ただし、人間用のガムは絶対に食べさせないでください。人間用のガムによく含まれる「キシリトール」で中毒症状を起こす可能性がありますから注意しましょう。

定期的なお手入れ

動物,犬,猫,しつけ,飼い方,育て方,病気,健康

Roger costa morera/Shutterstock.com

グレート・デーンの定期的なお手入れとしては、他の犬種同様にブラッシングや爪切りなどになります。グレート・デーンの被毛は短いので週に1回程度のブラッシングで問題ありません。カラダが汚れた際は固く絞ったタオルでやさしく拭いてあげましょう。シャンプーは月1回程度、家で行うのが難しい場合はトリマーさんにお願いしましょう。他の犬種にもいえることですが、過度のシャンプーやカラダを強く拭きすぎることは、犬の皮膚の負担が大きくなるばかりか必要な皮脂まで落としてしまいます。被毛が短いということは刺激にも弱いということを忘れないようにしましょう。

爪切りについてはカラダが大きいので大変だと思いますが、伸ばしたままにすると、爪の中の血管が伸びて少し爪を切るだけで出血してしまいますし、散歩中に何かに引っかかったりするので、こまめにチェックしましょう。どうしても自分で行うのが難しい場合は動物病院で切ってもらうこともできます。

グレート・デーンのお手入れ自体は難しくありませんが、カラダが大きいので充分なスペースを確保してください。愛情をもってお手入れすることがコミュニケーションになり、愛犬の安心感にもつながります。犬も健康に過ごすことができますので、入念に行ってください。

内容について報告する