猫が寝言を言う。 寝言の理由とその対策について

寝姿もかわいい猫。『猫なのに…こんな姿で寝てていいの?』と思わず笑ってしまうようなヘンな格好で寝ている猫もいます。しかも口を開いていたり、ムニャといってみたり…そんな愛らしい猫の寝言についてみていきましょう。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
  • 更新日:

監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

よく寝る猫も夢を見る?

動物,犬,猫,しつけ,飼い方,育て方,病気,健康

Alena Ozerova/Shutterstock.com

どこからか妙な音が聞こえてくると思ったら、猫の寝言だった…なんてことありませんか。
起きている時はもちろんのこと、猫のすべてが観察できるのは飼い主の特権です。
猫は寝顔だけでなく、寝姿もかわいらしく、顔を両手で隠したり、足をピーンと伸ばしたりと、寝相の良し悪しもそれぞれです。中には塀の上でコクッとしたとたんにバランスを崩して落ちてしまうドジ猫や、仰向けお腹丸出しスタイルで寝ている人間的な猫もいますよね。そんな姿を見て、クスッと笑ったり、癒されたりすることも多いと思います。

いつも寝ているイメージが強い猫ですが、実際、よく寝ています。1日の睡眠時間は平均13~16時間で、赤ちゃんや高齢ともなるとなんと18~20時間もの間、寝て過ごしているのです。

すでに知っている人も多いと思いますが、睡眠には「浅い眠り」と「深い眠り」があり、これが「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」です。
「レム睡眠」はウトウト状態のことで、「ノンレム睡眠」は熟睡状態。人はそれを80~100分ほどのサイクルで何セットか繰り返しています。一方、猫の睡眠サイクルは人のおおよそ半分の30分と短く、「レム睡眠」は5~10分ほどといわれています。人も猫も同じように「レム睡眠」時に、いろいろな夢を見ます。そして寝言も言います。人と同じようにいびきをかいたり、寝ぼけたり、歯ぎしりをすることもあります。

寝言と夢のしくみと理由

動物,犬,猫,しつけ,飼い方,育て方,病気,健康

Jelena Senicic/Shutterstock.com

人も猫も当然寝ますが、では、何のために眠るのでしょうか。起きている間、脳とカラダは休むことなく働き続けています。眠ることでしか休息は取れません。そのため、睡眠は心身の疲れを取り、生きるために必要不可欠なものとしてカラダに組み込まれているのです。
浅い眠りである「レム睡眠」時は、カラダは休んでいますが、脳はほぼ目覚めている状態。この時脳内では、今日見たこと、知り得た情報などを猛スピードで整理し、『記憶』として焼き付けていると考えられています。夢を見るのはその一環で、寝ているのに目がキョロキョロと動いたり、手足をピクピクさせたり…これらの動作が起こるのも「レム睡眠」時です。

こうして「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を繰り返すことで、脳とカラダがバランスよく休まり、疲れが取れていきます。新陳代謝を促す成長ホルモンも、このサイクルに従って分泌されていて、「寝る子は育つ」といわれているのはこのためです。

寝ている猫を観察していると、「ムニャ」「ンー」「ニャー」「クゥウ」…と、寝言は様々です。猫は人と違って睡眠サイクルが短いため、それだけ夢を見たり寝言の回数も多くなってきます。人と同じように猫だって嬉しかったり、悲しかったりするため、夢を見ながらあれこれ言っているのでしょうね。

うなったり、吐いたりした時の対策法

動物,犬,猫,しつけ,飼い方,育て方,病気,健康

PearlNecklace/Shutterstock.com

寝言、ピクピク、うなる以外に、いびきをかくこともあります。これも人と同じですね。
人は鼻が詰まっているといびきをかきますが、丸くなって寝る習性のある猫は、その体勢によって気道が狭くなってしまい、いびきをかくことがあります。しかし、くしゃみや鼻水といった症状があれば、風邪を引いている、あるいは鼻腔内の異物や炎症、場合によっては腫瘍などの可能性もあります。

また、猫はよく毛づくろいをします。これは、毛についたごみを取ったり、舐めることで血流を促進したり、ストレス解消を行っているといわれています。当然、舐めていればそのまま毛を飲み込んでしまいます。消化できない毛は吐き出します。これが「ヘアボール」です。人間なら吐くこと=病気ですが、猫は違います。もちろん、吐く頻度は猫によってまちまちですが、一般的には毛の長い猫の方が起こしやすいようです。また、寝ている時に吐き気を催すことがあり、この時はさすがにヘンな鳴き方をすることもあります。

ピクピク動いたり、寝言を言うこともありますが、ぐっすりと寝ているようならそのまま起こさないこと。かわいいので触ってしまいそうですが、邪魔をせずに、心地よく寝かせてあげましょう。

ただ、寝言、うなる、吐く以外に、苦しそうにしている時は、すぐに動物病院まで連れて行ってあげてください。「いつもと違う」と気付けるのは飼い主しかいません。気を付けて見てあげることが重要です。

内容について報告する