猫がエリザベスカラーを嫌がる! 正しい付け方と嫌がる場合の対処法
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猫がエリザベスカラーを嫌がる! 正しい付け方と嫌がる場合の対処法

エリザベスカラーとは、猫がケガや治療をした時に、患部を舐めたり噛んだり引っ掻いたりしないように、首回りに付けるラッパ状のものです(ネッカーと呼ばれることもあります)。しかし、このエリザベスカラーを嫌がる猫は少なくありません。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

猫のエリザベスカラーの用途

エリザベスカラーという名前は、歴史上の人物が関係しています。16~17世紀のヨーロッパ諸国では、レースやフリルが付いた丸いひだ襟が大流行、とくにこのファッションを愛用していたのがイングランドの女王・エリザベス1世でした。このエリザベス朝のファッションに由来して、エリザベスカラーと呼ばれるようになったようです。

動物は、ケガや治療をした時には舐めたり噛んだり引っ掻いたりすることが多く、そのことで悪化してしまうことがあります。とくに猫はカラダが軟らかく、ほぼ全ての場所に口が届いてしまうことや、舌がざらざらしていて舐め壊してしまうことからもその行為を防ぐ必要があります。また、外用薬を舐めないようにする役割もあります。

猫のエリザベスカラーのデメリット

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このように、猫の患部を守るエリザベスカラーですが、デメリットもあります。

動きが制限される

猫の周りに大きな襟を付けることになるので、いつもの感覚と大きく違ってしまいます。普段は通れる場所でもエリザベスカラーが邪魔をして通れなくなったり、視界が悪くなったりするため、普段登れる場所に登れなかったり、トイレに行きづらくなったりすることもあります。

食事がうまくできない

エリザベスカラーをしている時は、口がフードに届かないことがあるので、食事をするのが難しくなります。食器の下に台を置くなどして底上げしてあげる必要があるでしょう。

首の周りの違和感

多くの猫が、首周りにものが付いていること自体を迷惑だと感じます。エリザベスカラーを外そうとする行動をとる猫もいます。

このように、エリザベスカラーは猫に大変大きなストレスを与えることがわかります。

エリザベスカラーのストレスを軽減する

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猫にストレスを与えるエリザベスカラー。なんとか外そうと躍起になって暴れる猫もいるため、正しく装着することが必要になります。

首周りのきつさ

きつすぎると当然呼吸が苦しくなってしまいますが、ゆるすぎてもスポッと抜けてしまったり、前肢だけが首の隙間から入って取れなくなったり、下あごだけエリザベスカラーからはみ出して「くつわ」のような状況になってしまいます。目安は人の指が1本入るくらいのきつさです。

ホックの補強

きつさが丁度よく、スポッと抜けてしまう危険性はなくても、エリザベスカラーを止めているホックを外してしまうことがあります。必要に応じてホックの上からガムテープ等で補強をすることもあります。

猫がエリザベスカラーを嫌がる時の対処法

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それでは、どうしてもエリザベスカラーを嫌がる猫には、どのように対処すればよいのでしょうか?

外せる時は外す

飼い主の目の届く範囲であれば、エリザベスカラーを外す時間を作ってもいいでしょう。その代わり、患部を舐めたり噛んだりしそうな時はすぐに止めに入り、気を紛らわせたりエリザベスカラーを再度装着します。

少しずつ慣れさせる

中には、エリザベスカラーに慣れてしまう猫もいます。まず、少しずつ慣れさせていくという方法をとりましょう。エリザベスカラーを嫌がって暴れてしまう場合は外しますが、タイミングを見てエリザベスカラーを装着する時間を増やしていき、嫌がったらまた外し、という繰り返しを行うことで、慣れていってもらいましょう。

エリザベスカラーを変える

エリザベスカラーはいろいろな種類が出ていますので、今使用しているエリザベスカラーを嫌がる場合には、大きさや素材が違うものを使ってみましょう。透明のもの、色が付いたもの、やわらかいもの、軽いものなど様々な形状のものがあります。

術後服を着せる

エリザベスカラーをする目的は患部を守ることですので、その患部を術後服を着ることで隠してしまうという方法があります。術後服ですと、エリザベスカラーに比べて猫の動きの制限や食事の邪魔にはならないので、ストレスにならない猫もいます。

しかし、患部の状態によっては、術後服が適さない場合もありますので、獣医師と相談のうえ、エリザベスカラーか術後服のどちらがいいかを決めるようにしましょう。

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