猫の目薬 用途や上手なさし方。人間用の目薬は使っていいの?

猫が目の病気にかかった時、飼い主が猫に目薬をささなければならないことがあります。顔周りを触られるのを好まない猫も多いですが、猫の目薬のさし方は、飼い主としては覚えておきたいところです。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

猫の目薬は何のために使う?

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猫にとって、目の病気はめずらしいものではありません。とくに、角膜や結膜に炎症を起こすことが多く、埃が入ったり、傷がついたりしたことによるものもあれば、ウイルス感染やアレルギーによるものもあります。

ちなみに猫の目は、暗いところで威力を発揮します。これは、眼球の奥にあるタぺタム(輝板)という組織が反射板の役目を果たし、わずかな光でも増幅できるので暗いところも明るく見えるためです。じつに、猫の暗視能力は人間の6~10倍という驚異的なものです。

このように、目は猫にとってとても大切な器官です。目の病気の中でも、とくに目の表面に傷がついてしまう角膜炎などは、進行が早いこともあり注意が必要です。

猫の代表的な目の病気は、以下のようなものです。

結膜炎

結膜炎とは、眼球の白目からまぶたの裏側を覆っている「結膜」という粘膜が、炎症を起こしてしまうことをいいます。
埃や異物の刺激、ウイルス感染などが原因で起こり、涙・目やにが出たり、充血したり、目の周りが腫れたりといった症状が出ます。

角膜炎

目の表面を覆っている角膜が傷つくと、角膜炎になります。外部からの衝撃で傷つくことが多いですが、栄養障害や細菌・ウイルス感染などでも発症することがあります。目を痛がる、涙が出る、光を眩しがるなどといった症状とともに、炎症を起こした部分が白く濁ったように見えることがあります。放置しておくと、どんどん病変部が拡がってしまうので、早期治療が必要です。

猫に人間用の目薬を使っていいの?

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猫用の目薬は、基本的には獣医師に処方してもらうのがよいでしょう。ネットショップでも購入できる目薬はありますが、その効果のほどは保証できませんし、逆に症状が悪化してしまう可能性はゼロではありません。

ですので、猫の目に異常があった時にはすぐに目薬を購入するのではなく、まずは獣医師の診断を仰ぎ、その猫に合った目薬を処方してもらい、正しく使用するようにしましょう。

また、猫に対して人間用の目薬は効果があるのかという疑問を持つ飼い主もいるかもしれません。動物病院では人用の目薬を猫に処方することもありますが、それは猫でも安全に使用できると獣医師が判断したものだからです。素人の判断で、自宅にある目薬を使用するようなことは決してしないようにしましょう。

上手な目薬のさし方

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猫は自分で目薬をさせないので、飼い主が目薬をさすことになります。それでは、どのように猫に目薬をさせばよいのでしょうか。ポイントは以下の3点です。

●猫の顔をしっかり上に向かせる
●猫が怖がらないように後ろからさす
●できる限り素早くさす

この目薬をさすポイントを抑えたうえで、以下のような手順で進めます。

1.猫を机の上に乗せるか、床に座らせて、カラダを密着させる。
2. 利き手の親指、人差し指、中指で目薬を持ち、小指側の手の側面を猫の額にあてる。
3. 空いている手で猫のカラダを支えるか、顎に添えて上を向かせる。
4. 額にあてている手を上側にやさしく引っ張り、目が開いたら、点眼薬の先が目に触れないようにさす。なるべく目の上部分を狙い、一滴垂らせば終了。
5. あふれた目薬は、ガーゼなどで拭き取る。

このように、慎重かつ迅速に目薬をさすことが、猫の目のトラブルの早期治療につながります。

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