2017年夏、ウェディング業界に新しい波がやってきました。PECOが、全国でウェディングプロデュースを手掛ける婚礼大手の株式会社テイクアンドギヴ・ニーズとコラボレーション。ペットが同伴できる新発想のウェディングプラン『with WAN WEDDING（ワン婚）』の提供をスタートしました。それに先駆けて日本初のワン婚が、栃木県宇都宮市のアーカンジェル迎賓館（宇都宮）で執り行われました。当日の結婚式の模様を、リハーサルから密着してお届けします。
今回の主役は、ともに29歳の新郎新婦。ペットが参加できる結婚式はどのように行われるのか、その舞台裏ものぞいてきました。
9:40〜リハーサル。バージンロード、上手に走れるかな？
今回の式に同伴するのは、マルチーズの“ティンク”とヨークシャーテリアの“ベル”。どちらも3歳、ワン婚オリジナルのドレスとタキシードに身を包んでいます。
舞台であるアーカンジェル迎賓館（宇都宮）の特徴は、白亜の邸宅を貸し切ってプライベートウェディングができること。まずはリハーサルということで、邸宅内にあるチャペルに向かいます。重厚な木の扉を開くと、深紅の花びらを敷き詰めたバージンロードが。本番ではその上をティンクとベルが走って、祭壇で待つ新郎新婦に向かっていく、という段取りになります。どちらも上手にクリアして、おふたりの胸に飛び込むことができました。
白い子がティンク。茶色い子がベルです。ティンクは真っ白なドレス、ベルはさわやかな蝶ネクタイが決まっています。
ワン婚オリジナル① 肉球で結婚証明書！
リハーサルの流れで、2匹にはもうひと仕事お願いすることに。それは、ワン婚オリジナルの結婚証明書に肉球印をおしてもらうことです。新婦さんが、「ここ、ここ」とやさしく教えてあげています。こちらも生まれて初めてのことながら、いやがることなく無事終了。周囲の式場スタッフから送られた拍手が、チャペルに響き渡ります。
最初にベル、次はティンク。順番に肉球に朱肉をつけて、結婚証明書にぺたり。おふたりの門出に足跡を残しました。
ワン婚オリジナル② ペットシッターがついています
こちらが2匹の控え室。天井が高く美しいロビーの一角に、ゆったりとしたケージが置かれています。大役を終えて束の間の休息を取る、ティンクとベル。ワン婚のメリットは、新郎新婦が手ぶらで来館できるようにケージやトイレシートなどの用具一式が準備されていることです。また、熟練のペットシッターが食事などのお世話をするので、安心して式や披露宴を進めることができます。
いつもと違う場所でやや興奮ぎみだった、という2匹。でも、ペットシッターさんに抱きかかえられて、ずいぶん落ち着いた表情です。
10：30〜 いよいよ本番！ リングドッグ駆ける
ついに式本番。牧師さんの前で誓いの言葉が交わされる中、一旦閉じられたチャペルの扉の向こうでは2匹がスタンバイ。そして、「ティンク！ ベル！」と新婦さんが名前を呼ぶと、扉が開け放たれて…。2匹はリハーサルをはるかに超える勢いで、あっという間に祭壇側にたどり着きました。思わず笑ってしまう新郎新婦。会場からは「かわいい！」の声が。厳かな雰囲気だった場内が、一瞬にしてアットホームな空気に包まれました。
実は、おふたりにリングを届ける「リングドッグ」も務めることになっていた2匹。ティンクの背中には新婦用のリングが、ベルの背中には新郎用のリングがくくりつけられていました。新郎新婦がリングを外す様子も、普通の結婚式では見られない光景です。
祭壇までまっすぐ駆けていった後は、参列者のご親族にも愛想をふりまく2匹でした。
10：55〜 ティンクとベルと、みんなで写真撮影
和やかなムードの式を終えると、邸宅の噴水の前で写真撮影。ティンクとベルをだっこした新郎新婦を囲むと、参列者のみなさんも思わず笑顔になります。大好きなウチの子が、晴れの日に同じ場所にいてくれる幸せ！ ふたりと2匹の家族写真は、結婚式当日からはじまって、この先たくさん増えていくのでしょうね。
ご親族や友人たちと集合写真、というのはあたりまえの風景ですが、そこにペットがいるだけで特別なワンシーンに。
ワン婚オリジナル③ 『PECOBOX』限定バージョン
ワン婚では、がんばってくれたペットへのご褒美も用意。PECOが展開するギフトサービス『PECOBOX』の限定ウェディングバージョンを差し上げます。ワンちゃんの個性に合った人気のおもちゃや、アレルギーを考慮したおやつなどを厳選して詰め合わせ。これから待っている普段の生活の中でも、ペットたちと結婚式の思い出を振り返ることができます。
限定ウェディングバージョンの『PECOBOX』。今回は、女の子用と男の子用で、それぞれ中身を変えて用意しました。
「自分たちらしい式ができました」。新郎新婦のご感想です
もともと、「盛大でなくていいから、ウチの子と一緒に式を挙げたい」と思っていたんです。ワン婚は、そんな私たちの希望にぴったりのプランだと思います。当日はティンクとベルにほとんどかまえなくなるのが心配でしたが、事前にペットシッターさんとも会って打ち合わせできて、「これならお任せできる」と安心しました。2匹がリングドッグでチャペルを走ることは、参列した方々には内緒にしていたんです。私たちからのサプライズだったのですが、とても好評でしたね。一生に一度のドレス姿で一緒に写真が撮れたこともよかった。終えてみて、「自分たちらしい式ができた」という満足感でいっぱいです。
新郎の神山友啓さん（29歳）と、新婦の神山香織さん（29歳）。「プランナーさんにワン婚を提案いただいて、即決しました」
「やってよかった」。ウェディングプランナーにも聞きました
今回は、ご結婚式のお申込みから当日まで1ヵ月程度ではありましたが、限られた時間の中でも最高の想い出を残していただきたく、ワン婚を含めいろいろとご提案差し上げました。神山さまご夫妻からは、率直に「やってよかった！」というお言葉をいただいています。私もワン婚第1号が成功できて、本当にうれしく思っています。当社では、これまでもペット同伴の式を行ったことがありました。しかし、ペットをみる役目をご兄弟さまなどにお願いするケースが多かったんですね。ワン婚では、ペットシッターさんがいることでその負担がなく、プランナーである私自身も安心して披露宴に臨むことができました。
プランナーはもちろん、場内のスタッフが新郎新婦とペットのためにしっかりと連携していたのが印象的でした。
「ウチの子と一緒に、想い出になる結婚式を」。そんなふうに考えるみなさんを、あらゆる面からしっかりとサポートするプランが『with WAN WEDDING（ワン婚）』です。くわしくは、下記をご覧ください。
with WAN WEDDING（ワン婚）
料金：100,000円（税抜）
内容：・ペットシッター（事前打ち合わせを含む）
・私服前撮り（データ50カット）
・結婚証明書（肉球印スタンプ台）
・リングドッグ用リングピロー
・衣装（タキシード、またはドレス）
・PECOBOX for WEDDING
・ペット用具（ケージ、トイレシート、ボウル、消臭スプレー、防滑マット等）
対象：小型犬1匹まで（2匹以上の場合は別途相談）
販売会場：全国のT&G直営店（一部除く）
公式サイト：http://www.tgn.co.jp/cp/wankon/
