【獣医師監修】猫がいびきをかくのは当たり前? 原因や考えられる病気と対策について

猫がすやすやと寝ている姿は可愛らしいものですが、突然大きないびきをかき始めたらびっくりしてしまいます。この寝息とは思えないほどの大きないびきは、猫から発せられている病気のサインかもしれません。

  • サムネイル: PECO編集部
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

猫がいびきをかく原因

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いびきは通常、なんらかの原因で気道が圧迫されている状態で、口呼吸をすると起こりやすいです。猫はそもそも口呼吸をすることがほとんどないため、いびきをかくことも少ないです。もちろん、寝息に近いような「くーくー」という音は心配する必要はないでしょう。しかし、鼻がつぶれた品種などでは鼻呼吸がスムーズにできず、ほかの品種よりも口呼吸をしやすいですし、肥満や心臓病により疲れやすくなり口呼吸を行うこともあります。
そのほかにも、鼻づまりなど鼻に問題があることで、鼻の奥でいびきが起こることもあります。

猫のいびきから考えられる病気

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それでは、猫がいびきをかいている時に考えられる病気をみてみましょう。

鼻呼吸ができない疾患

●鼻腔内腫瘍
鼻腔内にできものができることにより、いびきをかくことがあります。鼻水、くしゃみ、鼻血などがみられることもあります。

●鼻腔狭窄
ペルシャなどの短頭種で生まれつき鼻腔が狭いことがあります。

●猫風邪などによる鼻づまり
ウイルスなどによりくしゃみ、鼻水、流涙などの症状が起きますが、鼻が詰まることもあります。

気道が塞がれる疾患

●軟口蓋過長症
ペルシャなどの短頭種で起こることがあります。
人でいうのどちんこのあたりの粘膜が垂れ下がり、気道を塞いでしまう疾患です。

●喉頭虚脱
こちらもペルシャなどの短頭種で起こることがあります。
筋肉や神経の異常により、正常な呼吸がしづらくなります。

猫のいびきへの対策

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最初に記載したように、「くーくー」という寝息のようなものは心配する必要はありません。しかし、大きないびきを突然するようになった場合は注意が必要です。是非早めに動物病院へ連れて行ってください。

とくに短頭種の猫では、鼻でスムーズに呼吸ができているかどうかを気にして、みてあげるようにするといいでしょう。

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