【答えることができますか】愛猫の尿の回数や量を

猫はとても神経質な生き物。トイレを清潔にしたり、置場所に気を配る飼い主さんは多いと思いますが、愛猫の尿の回数や量はどこまで気にしてあげていますか。回数や量の変化は健康管理をする上でとても重要です。そこで獣医師であり、現在、愛猫と暮らしているという松本裕美乃先生に、猫のトイレと健康管理について、詳しく話を伺いました。

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マーキング

動物病院でこのような質問をされたことがありませんか

愛猫が体調を崩したので動物病院に行くと、獣医師の方に「いつ頃からこのような症状がでていますか？」そして「トイレの回数はどのくらいですか？」こんな質問をされたことがありませんか。
あなたはその様な時、いつもこのくらいかな？と感覚で答えているのではないでしょうか。

そもそも、なぜこのような質問をするのでしょうか

クラウン動物病院（大田区中馬込）の獣医師・松本裕美乃先生にお伺いしました。

『飼い主さんだからこそ気づけることを確認しています。元気の有無、食欲、ウンチとおしっこ、嘔吐の有無などが代表的です。食欲や排便などは、実際に目に見えるので難しいものではありませんが、実際の尿量や、トイレの回数に関しては、猫砂やトイレシーツに吸収されるため確認しづらいと思います。飼い主さんにトイレの回数を確認しても正直「こんなに体調が悪いのに、いつも通りなんてそんなはずはない」と思うこともあります』

「愛猫のトイレの様子から、とてもたくさんの情報がわかります」

『おしっこをするときの行動、おしっこの回数や量などが正確に把握できていれば、健康状態を判断するための材料のひとつとなります。例えば、正常な猫のトイレの回数は1日1〜3回程度です。1日に5回以上するようであれば、なんらかの異常が考えられます。ただ、猫にお留守番させることもあるため、正確に把握するのは難しいことだと思います。猫のトイレについて、飼い主さんでも簡単に管理できるものがあればいいなと、つねづね思っていました。猫は体調の変化をあまり表に出さない生き物のため、病院に連れてきたときは、病状が進行していることも少なくありません』

猫用システムトイレ型「ペットケアモニター」を使用したとき、ただただ感動

松本先生の愛猫レタスちゃん。
神妙な面持ちで猫用システムトイレ型ペットケアモニター使用中。

『そんなときに、SHARPから発売されている猫用システムトイレ型「ペットケアモニター」を猫の飼い主として使用することになりました。事前に愛猫の体重を測っておいたのですが、同じ体重だったことに最初はただただ興奮しました！　獣医師とはいえ、これまで愛猫の尿量を知ることがなかったので、実際に数値として示されて、初めて尿量を知り、すごく感動しました』

どのような数値が出るのか気になる

「各種数値がデータ化されているので、目では確認しづらい変化に気づくことができる」

猫用システムトイレ型「ペットケアモニター」で把握できるのは、尿の量、回数、トイレの滞在時間、体重、トイレ周辺温度です。「ペットケアモニター」で計測されたデータは、専用アプリ「COCORO PET」と連動し、お手持ちのスマートフォンに届きます。

体重、滞在時間、尿量、回数、排便、室内温度まで、まるわかり！

こちらはレタスちゃんの9月5日のデータです。

21:41 おしっこ
19:12 尿量ゼロ、滞在時間が短い為、立ち寄っただけ
08:41 尿量ゼロ、滞在時間が長い為、うんち
08:24 おしっこ

このように、尿量・滞在時間を一緒に見ることで、うんちをした時間も推測することができます。

週、月、年単位で、グラフ化したデータが見られる！

測った体重や尿量はグラフ化され、さらに月ごと、年ごとでもグラフ化されます。食事量を変えていないのに、１カ月間で体重が5％増減するようであれば、何かしらの変化が起きている可能性が高いので、この場合も動物病院に行くことをお勧めします。

『ペットケアモニターでは、おしっこの量が数値化されているので、尿量で50mL / kg を超える異常な量などもすぐにわかります。多尿の場合には腎不全や糖尿病など、尿量は少ないのにトイレの回数が多い場合には、膀胱炎などの可能性が。秒数が長く、尿量がゼロの場合には、排便の為のトイレであったことが確認できますし、ただトイレに行っただけなのかどうかも確認できます。このように、たくさんある病気の可能性を絞り込みやすくできます。また、温度管理ができるので、季節によって、トイレの設置場、環境の選定にも使えると思います』

飼い主さんに必要な愛猫の健康管理ケアは、この「ペットケアモニター」で叶えられそうです

『使い始めて１カ月ほど経ちましたが、これまで使用してきたシステムトイレと同じようなお手入れで済むので、何も問題なく愛用しています。アプリでデータを管理していますが、そちらも見やすく使いやすいです。私自身もスマートフォンで確認できることが当たり前になって、これがないと困ってしまいそうです。これから年齢が上がるにつれ、何かしらのトラブルは出てくることと思います。今後もしっかりと日々の状態を把握し、獣医として飼い主として、何かあった時にはすぐに対処してあげたいと思います。』