猫雑貨店「猫家 in neko fan」
接客、お見送りの後のリラックスタイム。猫店長・アズナ
猫店長がいて、猫雑貨オンリーの、猫好きにはたまらないお店があると聞いて行ってきました。国際通りから旧にぎわい広場(仮設市場の建設予定地)に向かう坂の途中、お店の入口に猫の食堂があるのが目印。
10歳超えの外営業担当・チャコも頑張っています
入る時に、ごはんを食べていた茶トラの猫が店内へ誘導してくれました。感心な猫店長だな、と思っていると、店内に本物の猫店長が! オーナーさんが「今日はアズ店長がいるからチャコちゃんは入れないよ~」とお外に出されてしまいました。どうやらふたりは仲良しではないようです。
手作り猫おもちゃやポップな猫グッズがいっぱい!
猫店長・アズナ(3歳♂)の営業成果は中々のもの。この時、台湾から来た女性2人組のお客さんは、アズナの癒し効果で(?)大量の猫グッズを購入していました。これだけの種類の猫モチーフグッズがあればお財布のヒモが緩んじゃうの、わかります。
沖縄らしい漆喰のオリジナル商品はお土産に最適
なかでも、オリジナルの琉球紅型柄首輪は不動の人気商品。猫のストレスを考えた綿100%の素材&安心のセーフティバックル加工で、オーナーが手作りする猫に優しい首輪です。ほかにも猫の玩具や沖縄らしい「シーサー猫」、猫の乗った「石敢當(いしがんとう)」(魔除け)等、作家さんの漆喰作品が素敵で、沖縄土産に購入決定。
ひとつひとつ手作りの琉球紅型の首輪は大人気
猫が大好きなオーナーに保護された看板猫(たまにお休み)と、外営業地域猫の茶トラの2匹がお店を盛り上げて、年中無休で営業中!
オーナーさんが手作りする傍らでまったり至福のひととき
猫家 in neko fan
沖縄県那覇市松尾2-6-10
TEL 098-800-2057
営業時間/10:00~20:00
定休日/年中無休
https://nekoko.ti-da.net
古民家茶屋「すーじ小」
ゆっくりとした時間が流れる癒しのお店です
「国際通り」から観光客で賑わう「平和通り」を抜けて歩くと、沖縄の焼き物、壺屋焼の陶器店が軒を連ねる、「壺屋やちむん通り」があります。
めんそーれ♪ はいさいにゃ~!
掘出し物の器を物色したり、自分好みのシーサーを見つけたり、陶芸教室でオリジナルの器を作ったりと、ゆっくり散策するにはぴったりの場所。琉球石灰岩を敷き詰めた道に昔ながらの石垣や赤瓦の屋敷、そんな風景の中で何匹かの猫たちに挨拶をしました。
ここのお水美味しいよ、とお庭を案内してくれました
裏道の蔦の絡まる細い路地を入っていくと、素晴らしい三線の音色と民謡が聞こえてきました。誘われるように古民家茶屋に入っていくとCDではなく……なんと、オーナーさんの生演奏! 横には眠そうな表情がキュートな看板猫・のん(4歳♀)が寝そべっています。穏やかな性格が顔に表れていて、見ているとこちらまで眠くなってきちゃいます。
不妊手術が施され“さくら猫”となった、のん。子どもたちはオーナーさんの家で暮らしています
そんなのんも、やる時はやります。路地でお客さんを待ち構えて、お店までご案内、という営業のおかげで猫好きのお客さんが多いといいます。
沖縄そばは出汁のお味と香りの逸品
店名の「すーじ小(ぐゎ)」とは沖縄の方言で「細い路地」のこと。曾祖母さまが住んでいた、戦禍を免れ築100年になる古民家を改装したお店を経営するのは、國吉翔子さん(36歳)。沖縄民謡のアーティストで、さまざまな場所でライブや三線講座をされている方でした。評判の沖縄そばは、お隣の焼き窯の工房で働くお弟子さんたちの賄いで作っていたという、お祖母さまの味が受け継がれています。
壺屋やちむん通り散策で疲れたら、風の通る店内で一服しましょう
樹齢200年の赤木や福木に囲まれた、沖縄らしいほっとする和みの空間で、夏は猫の隣で冷たい「沖縄ぜんざい」をいただきたいものです。
可愛いオーナーさん。シーサーはお父様の作品
茶屋すーじ小
沖縄県那覇市壺屋1-15-23
TEL 090-9788-4849
営業時間/11:00~18:00(ランチ11:30~14:30)
定休日/不定休
(写真・文 芳澤ルミ子)