犬の生理(ヒート)の時期や対処法。 発情期との関係やケアグッズについて

犬の生理の時期はいつから? 発情期を迎えたらどうなるの? ちょっと不安な愛犬の発情期の時期や対処法、ケアグッズなどを紹介します。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

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メスの仔犬を飼い始めたら、発情期に対する準備や心構えが必要になります。愛犬がどんな状態になるのか、心配になる飼い主もいることでしょう。

発情期を迎えたメス犬の多くは、普段と変わらない毎日を送ります。しかし、中には食欲が落ちてしまったり、頻尿になり粗相をしてしまうこともあります。また、オスとの接触を避けるために散歩を控えることでストレスが溜まってしまう場合もあります。

犬の生理はいつ訪れて、いつまで続くのでしょうか。生理の時期や対処法をまとめてみました。

生理(ヒート)と発情期の関係

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犬の生理は「ヒート」と呼ばれ、一回の発情パターンは発情前期・発情期・発情後期からなり、そのうち前期と発情期をいわゆる「発情」と考えます。この期間後には無発情期があり、それを過ぎると再びヒートがはじまります。出血が起こるという点では、人の生理(月経)と似ているかもしれませんが、人の場合は排卵後、妊娠可能期間が終了してから出血があるのに対し、犬の場合は排卵前に出血が起こります。

ヒートの状態

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犬は発情期を迎えると陰部が腫れ、出血などがみられるようになります。出血が少量だけだったりすると自分で舐めてしまうこともあり、初めての犬を飼った人はヒートに気づきにくい場合もあるので、よく観察するようにしましょう。

犬の発情には、平均7日(0~17日)ほどの発情前期、約2ヶ月くらいの発情期、妊娠期間となる約2ヶ月の発情後期、そして平均3ヶ月(約3~8ヶ月)ほどの無発情期という流れがあります。

発情前期

陰部の肥大と出血があり、フェロモンを発してオス犬を引き寄せますが、メス犬にはまだ受け入れ態勢ができていません。静かにじっとしているなど元気がなかったり、急に怒り出したり、いつもと違う行動がみられることもあります。

発情期

交尾の許容が始まります。外陰部の腫れは軽減され、分泌物の色も薄くなります。発情期に入って最初の3日で排卵し、交尾拒否をもって終了となります。

発情後期

妊娠が成立した場合は、約63日間の妊娠期間の後に出産します。妊娠が成立していない場合、「偽妊娠」という妊娠の症状が現れることもあります。

無発情期

卵巣が活動を休止し、ホルモン的に落ち着いた状態が続きます。避妊手術を受けたメス犬は常にこの状態でいることになります。

この流れを一定の周期で繰り返すといわれています。それぞれの期間の状態を把握しておくと、以降訪れる発情期での対応がスムーズになるでしょう。

ヒートの時期

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メスの仔犬を飼い始めた飼い主は、最初のヒートがいつ来るのか、どのような時期なのかが気になりますよね。最初の発情期が訪れる時期は、犬のカラダの大きさによって差があるようです。小型犬は生後6ヶ月から1年くらい、大型犬の場合は生後1年から2年くらいとされています。

個体差はありますが、多くの犬は6~8ヶ月周期、1年に2回ほどの発情期が訪れることになります。季節には関係なく、ある程度同じ周期で発情が来ると考えておきましょう。バセンジーという犬種は、一年に一度、秋に発情期を迎えることが知られています。

ヒートの対処法

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愛犬が急にヒートを迎えたら、初めての飼い主はちょっと不安に思うかもしれません。ヒート中にみられる犬の変化としては、陰部からの出血をはじめ、倦怠感や頻尿などがみられることもあります。落ち着きがなくなったり、メス犬でもマウンティングをしたりする場合があるようです。

出血に関しては、自分で舐め取ることが多いため、さほど気にならない場合は通常通りで問題ありませんが、床やソファなどを汚す場合は、犬用の生理パンツやオムツ等を使用することもあります。とはいえ、犬がパンツを嫌がることもあります。そういった場合はソファーなどにカバーをかけたり、拭き掃除用の布を多めに用意するなど臨機応変な対応を心がけましょう。

ヒート中は、体調が崩れたり、ナーバスになったりする犬もいれば、普段と変わらず元気な犬もいます。いつもと同じ様子の犬でも、発情期に発するフェロモンは半径2km周辺まで広がるといわれています。敏感なこの時期にニオイを嗅がれることは大きなストレスになりますし、またニオイを嗅いだオス犬はその日一日落ち着きがなくなり食事も取らなくなってしまうこともあるので、人通りの少ない時間帯や場所を選んで散歩するなどの配慮が必要です。ドッグランやドッグカフェなど、多数の犬が集まる場所には行かないようにしましょう。

ヒートのケアグッズ

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用意しておきたい犬用のサニタリーパンツは、カラーバリエーションが豊富だったり、可愛いレースがついていたりなどおしゃれに使えるものがいろいろあります。愛犬のお気に入りをぜひ見つけましょう。パンツをすぐに脱いでしまう犬には、パンツを止めるサスペンダーを使ってあげるとよさそうです。普段身に着けないものに対して嫌がる犬も多く、かじったり誤飲したりするおそれもあるので十分に注意してください。

出血量の多い犬には紙オムツがおすすめです。サイズも犬種に合わせていろいろ選べます。洋服感覚で使えるメス犬用の紙オムツもありますよ。

最後に

愛犬の落ち着きがなくなったり、ぐったりとして元気がなかったりしても、ヒートが終わればまたいつもの愛犬に戻ってくれます。あまり不安に思わず、愛犬がゆったり、清潔に過ごせるよう気を配ってあげてくださいね。食欲不振が続く時は胃腸の薬を使用したほうがいい場合もあるので、かかりつけの獣医師に相談しましょう。

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