アメリカン・コッカー・スパニエルってどんな犬? 歴史や体の特徴について

アメリカン・コッカー・スパニエルは、いつも陽気でまわりにいる者たちを明るくさせてくれます。初心者にもお年寄りにも飼いやすく、しつけもしやすいこの犬についてみていくことにしましょう。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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アメリカン・コッカー・スパニエルの歴史

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アメリカン・コッカー・スパニエルの起源は、スペイン系の猟犬種であるスパニエルといわれています。14世紀頃にイギリスに持ち込まれたのが始まりとされ、ランド・スパニエルという犬種が祖先であると考えられています。19世紀の終わり頃にメイフラワー号という船に乗りイギリスからアメリカへ持ち込まれ、そこで短い口吻や長い耳にするなどの改良がなされたのが現在のアメリカン・コッカー・スパニエルです。

スパニエルという名はフランス語で「スペインの」という意味で、このことからスペインから持ち込まれたという説がありますが、当時スパニエル系の特徴を持った犬はヨーロッパの広い範囲で飼育されていたので、本当に原産なのかどうかは確認されていません。

コッカーというのは「ヤマシギ」という意味で鳥類の一種です。これは15世紀のイギリスにおいて、元来猟犬種であるスパニエル種の犬がヤマシギ狩りに利用されていたため、こう呼ぶようになりました。

1800年代に、イギリスケネルクラブがイングリッシュ・コッカー・スパニエルという犬種を認めていたため、アメリカに渡った際も同じ犬種として扱われていましたが、1940年頃に、アメリカで別の犬種であると認める決定がされ、正式にアメリカが原産のアメリカン・コッカー・スパニエルという犬種が生まれることになりました。またイギリスでも1970年頃にそれぞれが別の犬種であるということが認められています。

ちなみに、1955年公開のディズニー映画『わんわん物語』の主人公レディは、アメリカン・コッカー・スパニエルで、恋に落ちた野良犬トランプとパスタを食べながら偶然キスをするシーンは、映画史に残る最高のキスシーンの一つといわれています。アメリカでは1950年頃から1970年頃までもっとも人気のある犬種だったというのもうなずける気がします。

アメリカン・コッカー・スパニエルの体の特徴

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アメリカン・コッカー・スパニエルは中型犬の部類に属しますが、その中でも比較的小柄です。四肢について前足はまっすぐであるのに対して、後ろ足は若干傾斜しているのが特徴です。また元は猟犬として活躍していたこともあり、筋肉もしっかりしていてがっしりとした体つきをしています。

被毛は量が長く多めで軽くウェーブしており、とくに耳周りの毛量は豊富です。したがって、アメリカン・コッカー・スパニエルを飼う際には、1日に1度のグルーミングや、定期的なトリミングが欠かせなくなります。被毛の色は様々あり、ブラックやブラウン、ダークレッドなどの単色や、ブラック&ホワイトの2色、斑点やタン・ポイントなどじつに様々な種類が認められています。

アメリカン・コッカー・スパニエルの顔の特徴

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犬は、それぞれ長頭種、中頭種、短頭種に分類され、マズル(鼻先から目頭までの長さ)と頭蓋骨の長さ(目頭から耳の付け根までの長さ)を比較します。アメリカン・コッカー・スパニエルは、マズルが頭蓋骨の長さよりも極端に短いため短頭種の犬にあたります。また、頭蓋がドーム状をしており、顔の彫が深く、耳が垂れ耳であるなどの特徴があります。

元は猟犬種なので、とても活発ですし遊ぶのが大好き! 家族以外の人や動物にも友好的です。小柄な体で元気一杯、甘えん坊なアメリカン・コッカー・スパニエルは、大変飼いやすく、魅力にあふれた犬です。主人に対しても忠実なので、しっかりコミュニケーションを取れれば長く信頼関係を築くことができるでしょう。

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