スコティッシュフォールドってどんな猫? 歴史やカラダの特徴について
まん丸のお顔に、折りたたまれた耳がかわいらしいスコティッシュフォールド。「スコ座り」に代表されるのんびりした姿と愛嬌のある表情で、老若男女問わず人気があります。
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スコティッシュフォールドの歴史
スコティッシュフォールドの歴史は、イギリスで偶然発見された1匹の猫から始まります。1961年、スコットランドのある農家の飼い猫が仔猫を生みました。その中の1匹がとてもめずらしい折れ耳の猫だったのです。近所に住んでいたウィリアム・ロスという羊飼いがそのめずらしい猫のことを妻のメアリーに話したところ、猫好きの彼女はこの折れ耳の猫にとても興味を持ち、飼い主からその猫を譲り受け、スージーと名付けて飼い始めました。
1963年、ロス夫妻に引き取られたスージーは交配に成功し、折れ耳の白い雌猫スヌークスが生まれました。この猫が最初のスコティッシュフォールドであるといわれています。その後、スヌークスはブリティッシュショートヘアの雄と交配。生まれた折れ耳の仔猫はスノーボールと名付けられ、スコティッシュフォールドの交配プログラムが確立していきました。
1971年、折れ耳の猫たちはロス夫妻の手により、研究のためアメリカへ輸出されました。折れ耳の遺伝疾患と品種確立の研究はアメリカで続けられ、その結果、ブリティッシュショートヘア、アメリカンショートヘア、エキゾチックショートヘアなどとの交配を行うことで、個性を維持しつつ遺伝疾患の影響を小さくできることがわかりました。そして1977年、スコティッシュフォールドはCFA(THE CAT FANCIERS' ASSOCIATION, INC.)から、新たなブリードとして登録が認められることとなったのです。
スコティッシュフォールドのカラダの特徴は?
スコティッシュフォールドは、セミ・コビーのずんぐり、がっしりした体格が特徴です。被毛タイプは長毛と短毛の二種類があり、短毛タイプの被毛は交配で使われたブリティッシュショートヘアの影響からか密生し弾力があり、長毛タイプは絹のようにやわらかな手触りをしています。体重はオスが4~6kg、メスは2.7~4kgほどです。
スコティッシュフォールドは、通称「スコ座り」という腰を抜かしたような独特の座り方をすることがあります。これは腰や股関節の形成不全から起こるといわれており、両手両足をたたむ香箱座りが苦手なスコティッシュフォールドもいるようです。
スコティッシュフォールドの顔の特徴は?
頭は丸く頭部は幅広。マズル(鼻口部)は短めで大きく、まん丸の目がやや離れてついています。
その名の通り、折れ(fold)耳が特徴のスコティッシュフォールドですが、この耳は突然変異によるものとされています。スコティッシュフォールドは、生まれた時はどの仔猫もまっすぐ立った耳を持っています。生後3週間から1ヶ月程度で徐々に耳が折りたたまれていきますが、遺伝的に折れ耳になるのは全体の3割程度とされており、立ち耳のスコティッシュフォールドもたくさんいます。立ち耳タイプのスコティッシュフォールドは、一般の猫より小さい、三角形の耳を持っています。
丸い頭と折りたたまれた小さな耳、やわらかな被毛からテディベアのようともいわれるスコティッシュフォールド。思わず抱きしめたくなる可愛さですね。
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