犬に人間用のソーセージを与えても大丈夫? 人間用ソーセージの成分とデメリットについて

最近では、人間用の食材として様々な種類のソーセージが販売されています。このソーセージは、犬に与えても大丈夫なのでしょうか。今回は、犬とソーセージの関係性について解説していきます。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

犬に人間用のソーセージを与えてはいけません

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ソーセージには2種類あります。まずひとつめは豚や牛の肉を使ったソーセージで、一般的にソーセージというとこちらを思い浮かべる人が多いでしょう。このソーセージは脂肪分・塩分を多く含み、栄養価が高いという特徴があります。

もうひとつは、魚のすり身を原料とする魚肉ソーセージです。肉を使用していないので脂肪分が少なく、カルシウムが多く含まれる「栄養機能食品」「特定保健用食品」に認定されているものや、保存料・着色料を使用していない、人間の健康面に気を遣った製品も多く販売されています。

このように、厚生労働省が認可している機能性食品や、健康面に気を遣ったソーセージもありますが、犬に与える時に注意したいのは塩分含有量です。

一般的な魚肉ソーセージの塩分含有量は、1本75gのソーセージあたり約1.3g、肉を使ったソーセージでは5gを超えるものもあります。食パン1枚60gに含まれる塩分は0.8gなので、人間にとってはさほど高くない数字ですが、人間よりもカラダが小さい犬にとってはどうなのでしょうか。

とくに、魚肉ソーセージは一般的なソーセージに比べると塩分含有量が少ないので、少量なら与えてもいいような気持ちになってしまう人もいるかもしれません。

塩分は、動物が生きていく上で欠かせない成分ですが、犬の場合、健康を保つために必要な塩分量は、体重1kgに対し1日0.24gが目安となります。つまり、体重5kgの犬であれば1.2gが1日に必要な塩分量となります。

つまり、塩分控えめの魚肉ソーセージでも、体重5kgの犬に与えた場合、1本でその日1日分の塩分が補えてしまえることになります。そうすると、主食のドッグフードからも塩分を摂取している犬の場合は、過剰摂取となってしまいます。

人では塩分の過剰摂取により、高血圧などの症状が起こることが知られていますが、じつは犬ではその可能性はあまりないといわれています。しかし、塩分に限らず、どんな栄養素でも適量を心がけるに越したことはありません。また、人間用のソーセージには脂質や香辛料なども多く含まれているため、犬に与えるのは控えた方がよいでしょう。

犬用のソーセージについて

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では、犬用として販売されているソーセージはどうなのでしょうか。参考までに、人間用と犬用のソーセージの成分を比較してみましょう。

人間用の魚肉ソーセージの成分表(例)

カロリーは100gあたり260kcalほど。成分は、魚肉(たら)、結着材料(でん粉・植物性たん白・卵たん白)、糖類(水あめ・砂糖)、食塩、脱脂粉乳、香辛料、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(ナトリウム・カリウム)、くん液、発色剤(亜硝酸Na)、赤色102号、(原材料の一部に卵・乳成分・小麦・大豆を含む)などです。

肉を使った人間用ソーセージの成分表(例)

カロリーは100gあたり 280kcalほど畜肉(豚肉・マトン・牛肉)、結着材料(でん粉、植物性たん白、卵たん白)、魚肉(たら)、糖類(水あめ、砂糖)、食塩、脱脂粉乳、香辛料、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩(Na、K)、くん液、発色剤(亜硝酸Na)、赤色102号、(原材料の一部に卵、乳成分、小麦、大豆を含む)などです。

犬用のソーセージの成分表

カロリーは100gあたり170kcalほど。成分は、肉類(鶏肉・黒豚)、でん粉類、ミネラル類(カリウム)、pH調整剤、リン酸塩(ナトリウム)、酸化防止剤(エリソルビン酸ナトリウム・ビタミンE)、発色剤(亜硝酸ナトリウム)などです。

このように、犬用のソーセージは人間用のソーセージと比べて成分がシンプルで、カロリーもかなり低く設定されています。

とはいえ、犬用のソーセージであっても、与えすぎは禁物です。犬は肉や魚が大好きなので、ソーセージを気に入ってついつい食べすぎてしまう可能性があります。肥満を防ぐためにも、飼い主が責任をもってコントロールしてあげましょう。

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