【獣医師監修】仕草でわかる猫の気持ち。口をペロペロする時は?

猫がみせる仕草は、その時々の感情を表しているといわれています。猫が口元をペロペロと舐めている時、猫は何を考えているのでしょうか。

  • サムネイル: PECO編集部
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

猫が口をペロペロする理由

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食後の掃除をしている

猫が食事を済ませた後、自分の口の周りをペロペロと舐めて掃除している姿がよくみられます。
これは、食事の時に口の周りについたニオイを、舌で舐めることで消そうとしているといわれています。猫はとてもきれい好きな動物です。そして、強力な嗅覚の持ち主でもあります。ご飯を食べた後に、口元をきれいにしたいと思うのは当然のことかもしれません。

そのほかにも、人間がおいしいものを食べた後に舌舐めずりをするように、猫もおいしい食事を済ませて満足していることを表現しているという説もあります。

転移行動

転移行動というのは、困惑したり、緊張したり、不安を感じたりした時に、その感情を転換するためにとる行動のことです。

食事時以外の場面で猫がペロペロを舌舐めずりをしている時は、猫が不安や葛藤などを抱えているのかもしれません。また、猫がケンカの最中に毛づくろいを始めたり、あくびをしたりするのも転移行動の一種であるといわれています。

何らかの病気にかかっている

食事時でもなく、また、不安やストレスなども感じていないはずなのに、口元をしきり舐めている時は、口周りや歯の病気を発症している可能性があります。このような場合は、舌舐めずりのほかにも、口内粘膜に異常がみられる、口臭がきつくなる、食欲がなくなるなどの症状が現れます。猫の口元や口腔内に異常を見つけたら、動物病院で診てもらうことをおすすめします。

ほかにもある、気持ちがわかる猫の仕草

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舌舐めずり以外にも、猫の気持ちがわかる仕草や行動はたくさんあります。猫の気持ちを汲み取ることができれば、コミュニケーションがスムーズになり、猫と飼い主の信頼関係も深まります。

猫の気持ちが出やすいのは尻尾

猫のカラダの中で、もっとも気持ちが表れやすいといわれているのが、尻尾です。尻尾で喜怒哀楽の感情を示す犬同様、猫も尻尾で様々な感情を表しています。

●嬉しい時:尻尾がピンと立ちます
●テンションが低い時:尻尾が垂れ下がります
●怒っている時:尻尾の毛が逆立ちます
●怖い時:尻尾を丸めます
●イライラしている時:尻尾をパタパタと動かします。

このように、猫の尻尾は非常に表情豊かなので、飼い主としても気持ちを汲み取りやすいかもしれません。

鳴き声も変化する

猫の鳴き声も、その時の感情や要求によって変化します。気持ちを表現する相手が自分と同じ猫の場合でも、鳴き声を使ってコミュニケーションをとることもありますが、大人の猫同士ではボディランゲージで済むことも多いです。ですから、猫が鳴き声を使ってアピールしてくる時は、ほぼ人間に対して伝えたいことがあると考えてよいでしょう。そんな猫の鳴き方の意味を知っていれば、猫の気持ちをより理解してあげることができます。

●ゴロゴロと鳴く:リラックスしている
●ミャオ! と鳴く:何かを要求している、甘えている
●ニャ! と短く鳴く:挨拶をしている
●キュルルと鳴く:構ってほしいと思っている

猫が人間に発する鳴き声には、10種類以上ものパターンがあるといわれています。また、たまたま猫が変わった鳴き方をした時にご飯をあげたりすると、それ以降、猫はご飯が欲しい時にその鳴き方をするようになる場合があります。そのため、飼い主とその愛猫の間だけで通じる鳴き声パターンもあるかもしれません。

猫の気持ちを知るためのヒントは、ほかにもたくさんあります。猫との絆を深めるために、まずは口元や尻尾、鳴き声などに注目してみてください。

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