犬がリードを嫌がる時の対処法と散歩のポイント
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犬がリードを嫌がる時の対処法と散歩のポイント

犬を散歩させる際には、迷子や事故を防止するためにも、必ずリード(散歩紐)をつけなければなりません。しかし中には、このリードを苦手とする犬もいます。そこで今回は、犬がリードを嫌がる場合の対処法について解説していきます。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

まずは犬をリードに慣らす

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まず、普段生活している室内でリードをつけます。犬がおとなしくリードをつけさせてくれたら、ご褒美としておやつをあげましょう。そして、犬がいい子にしていたらすぐにリードを外します。このようにして、まずは犬をリードの着脱に慣れさせましょう。

次に、しばらくリードを装着したままにしてみます。リードの先は手に持たず、床に垂らしておいて問題ありません。最初のうちは犬もリードを気にしますが、普段通り遊んだりして過ごすことで、徐々にリードを意識しなくなっていきます。

犬がリードの存在を気にしなくなったら、飼い主がリードの先を持って少し離れ、「おいで」をして呼び寄せます。うまくできたら、たくさん褒めてあげてください。ご褒美として、おやつを与えるのもよいでしょう。

飼い主がリードを持っての「おいで」ができたら、次はリードを持った状態で室内を歩きます。犬がリードをつけて歩くことに慣れるまでは、リードは常にたるませておき、犬を強く引いたりすることは避けましょう。

そして、犬がリードをつけて歩くことに慣れてきたら、リードを引いて飼い主が歩く方へ誘導する練習をします。

そして犬を外の世界に慣らす

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犬がリードに慣れてきたところで、次は外の世界に慣れさせます。まずは、いきなり地面を歩かせるのではなく、抱っこをして外の空気・景色に慣れさせるところからスタートです。犬は慣れない場所を苦手とするので、家の中では元気いっぱいの犬も、外に出た瞬間に萎縮してしまうことがあります。室内とは違う刺激にびっくりしてしまい、なかなかいつも通りの元気な自分に戻れません。

そこで、飼い主が犬を抱っこした状態で近所を回り、外の世界の刺激に慣れさせてあげましょう。近所の散歩を嫌がる場合は、家の前を往復するだけでも構わないので、とにかく外の空気に馴染んでもらうようにします。

飼い主が犬を抱っこした状態で歩くだけなら、リードの装着は必ずしも必要ではありませんが、「リードをつける=外に行ける」という図式が犬の中に出来上がると、喜んでリードをつけさせてくれるようになるので、基本的にはリードをつけた状態で出かけることをおすすめします。

リードの持ち方を意識しよう

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いよいよ散歩デビューです。とはいえ、最初は怖がって一歩も動けない、という場合も珍しくありません。その時は、飼い主が犬を抱っこして公園など静かな場所に連れて行き、室内でのトレーニングと同様に、リードを持った状態で「おいで」をするところから始めるとよいでしょう。

一方、犬が元気に歩く場合は、ぐいぐいリードを引っ張ることがないように、飼い主が誘導してあげる必要があります。

また、リードの持ち方ですが、あまりに余裕がありすぎると飼い主との距離が離れてしまい、車や人と接触してしまう場合もあります。とくに散歩に慣れていない時期は、リードを短く持って危険を回避するようにしましょう。

犬は何にでも好奇心を持つ動物なので、散歩中も道に落ちているものをすぐ口に入れようとします。その時もリードを短く持っておくと、防ぐことができます。伸縮性のリードなども市販されていますが、自転車の通行人が、飼い主と犬との間のリードに気づかず、リードにからまってしまう等の事故も発生しているので、広い原っぱなど、安全が確保されている場所でのみ使いましょう。

散歩中に食べ物などを拾い食いの経験をしたり、飼い主をぐいぐい引っ張って歩く経験をしていると、散歩とはそういうもの(おいしいものに出会えたり、飼い主を引っ張って歩かなくてはいけないもの)だと勘違いし、その行動を繰り返し行うようになってしまいます。万が一の事故や誤食を防ぐためにも、仔犬の頃から安全な散歩ができるように、飼い主がしっかりと散歩のルールを教えてあげましょう。そうすることで、犬が危険な目に遭う可能性がぐっと低くなります。

犬が引っ張ろうとした時は、わざと立ち止まったり方向転換をしたりして、「引っ張っても進まない=飼い主を引っ張って歩くことが散歩ではない」こと、飼い主について歩く方が楽しいことを教えてあげてください。

犬がリードに慣れ、いろいろな場所に散歩に行けるようになると、世界が広がります。楽しいドッグライフをさらに素晴らしいものにするためにも、正しい散歩のマナーを身につけましょう。

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