金魚がエサをあげても食べない。そんな時はどうしたらいい?

大切に育てている金魚が、元気にパクパクとエサを食べている姿を見るのは楽しいものです。しかしその金魚が突然エサを食べなくなったら…?。すぐに食欲不振の原因を突き止めて、いつもの元気な姿に戻してあげましょう

  • サムネイル: PECO編集部
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監修:オールペットクリニック 平林雅和院長

エサを食べない原因とは?

金魚がエサを食べなくなった時に考えられる原因はいくつかあり、環境の変化や、エサの与え過ぎやエサが合っていないことなどが考えられます。

環境の変化

金魚は環境の変化に敏感です。家に来たばかりの頃は水槽の中の環境に慣れておらず、警戒心やストレスからエサを食べないこともあります。この点から言えば、新しい水槽に変えたり、換水した時にも同じことが言えるでしょう。
水質管理のために換水はとても大切ですが、あまりにもやりすぎると水質や水温の変化についていけず、金魚への負担が大きくなります。

また、水温の低下にも気をつけたいところです。秋から冬にかけて、気温とともに水温も下がります。金魚は変温動物で水温の影響を受けやすく、20℃以下になると動きが鈍くなり、10℃以下になるとほとんど冬眠状態に。
水温低下によって消化機能も低くなり、あまり動かないのでエネルギーを必要としないことから、エサも食べなくなります。

エサの与え過ぎ、合っていない

エサの与え過ぎによって食べないケースもあります。また、食べるそぶりを見せるのに水槽の中に食べ残しがある場合は、エサが合わず吐き出している可能性があります。
エサは適量を与えることが大事です。様子を見ながら量や回数を変えてみるのもいいでしょう。

なお、一部では病気が原因とも言われていますが、現在は食欲不振から病気を鑑別診断するツールがないため、確かな情報とは言い難いでしょう。

エサを食べない時の対処法

環境の変化

冬場の水温の低下に伴う食欲の低下は自然なことなので、あまり気にする必要はありません。秋から冬は食欲が落ちることを前提に、エサの量を調整してください。それまでと同じ量のエサを与え続けると、エサの食べ残しによる水質悪化につながります。水質の悪化は、細菌や寄生虫の増殖による病気のリスクを高めます。

金魚が明らかにやせ細ってしまった場合は、ヒーターを利用するなどして水槽内の水温を少しずつ上げて、エサを食べやすい環境に整えてあげましょう。

換水や引っ越しによる水温と水質の変化が原因だと思われる場合は、金魚が環境に慣れるにつれて解消されていきます。1~2日はエサを控えめにして様子を観察し、環境に慣れた頃合を見ながらエサの量を増やしていってください。

1日の間に水温が大きく上下する場合は、水槽の置き場所に問題がないかを確認します。直射日光が当たる場所や、室内の冷暖房設備の近くは、金魚の水槽の置き場所として適切とはいえません。また、夏は水槽用のファンや扇風機、冬はヒーターなどを利用することで、水温の急激な変化を抑えましょう。

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