インコがエサを食べない。考えられる理由と対処法

毎日元気にエサを食べていたインコが、突然エサを食べなくなったら不安になります。それはインコのカラダに異変が起きているサインです。インコの様子をよく観察することで、食べない理由を突き止め、対策を講じましょう。

  • サムネイル: 羊田ユウジ
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考えられる理由と対処法

インコがエサを食べない理由は、病気や体調不良、ストレス、エサの好き嫌いの大きく3つに分けられます。インコは1日断食するだけで命を落とす可能性があります。早急に原因を突き止めましょう

病気や体調不良

食欲不振の症状が出る病気として、食道炎やそのう炎があります。「そのう」とは食道が袋状になった部分で、エサをためてすりつぶす役割があります。そのう炎は、水分を含んだ食材がそのう内で細菌を増殖させることが原因となり発症します。ご飯粒や麺類などの粘性の高いものを食べると発症リスクが高まるとされています。食欲不振のほか、嘔吐や生あくび、飲水量の急増などの症状も現れ、嘔吐物は発酵したような悪臭を放ちます。

また、そのう内にある石(グリッド)が増えすぎていっぱいになり、エサの消化が進まない「食滞」の可能性もあります。グリッドは、補食のボレー粉や塩土などから生成されます。この場合は前胸部が腫れるという症状がみられます。
食欲不振のほかにフンの色と量がいつもと違っていたり、嘔吐や前胸部が腫れているのを見つけたら、すぐに動物病院で治療しましょう。

ストレス

人間も強いストレスを感じると食欲がなくなりますが、インコも同様です。インコがストレスを感じる要因としては、以下のようなものがあります。

●騒音によるストレス
●室温の低下によるストレス
●飼い主とのコミュニケーション不足、あるいはコミュニケーション過多によるストレス
●引っ越しやケージの移動などの環境の変化
●睡眠不足
●食べすぎ
●運動不足
●ダニの発生 など

室温や騒音、振動などの飼育環境状況や、最近かまってあげていない、放鳥していないなど、インコとのコミュニケーションを振り返ってみましょう。

ストレスの原因をある程度判断できたら、すぐに対策を講じましょう。エサを食べない原因が病気かストレスかの判断は難しいですが、インコは1日食べないだけで命を落とす危険があります。原因がストレスだとしても、動物病院で診察を受けたうえで強制給餌をしてもらうのも有効な対策です。

エサの好き嫌い

ペットショップから迎えて間もない頃などは、慣れないエサ、好みでないエサを食べてくれないことがよくあります。ショップでそれまで食べていたエサを確認し、同じものを用意しましょう。
また、主食をシードからペレットに変えると、ペレットをエサとして認識できず、食べないことがあります。そんな時は、ペレットをすりつぶしてシードにまぶしたりすると効果的です。

環境やエサが変わっていないのに食べない場合は、単にいつものエサに飽きてしまった、ということも考えられます。また、おやつにあげた粟穂を気に入ってしまい、粟穂をくれるまで何も食べない、と意地を張るわがままインコもいます。おやつもストレス解消になりますが、おやつの食べすぎは病気のもとなので適量を守りましょう。好物ばかりあげて偏食にならないように、栄養バランスを考えた食事を与えてください。

不調の発見は飼い主の日々の観察がカギ

インコは具合が悪くても、元気なふりをする特徴があります。これは野生下で、外敵に自分の衰弱を悟らせない本能です。食欲がなくてもエサを食べるふりさえします。本当にエサを食べているかどうか、飼い主の日々の観察が、インコの健康を守る手立てとなります。主食が殻つきシードの場合はいつも殻が散らかっていて分かりづらいため、ちゃんと殻をむいて食べているかを確認しましょう。

また、セキセイインコの場合は約12時間の睡眠が必要なため、人の生活リズムに慣れたペットのインコは睡眠不足気味になりがちです。睡眠時間が充分に足りているのかも観察してください。また、日頃の飼育環境はもちろん、インコの体形や行動、動作に異変がないかを注意深く観察し、見守ってあげましょう。

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