インコにミカンを与えていい? ミカンのメリットや注意点

インコのおやつタイムは、飼い主にとって大切なスキンシップの時間です。おやつの中でも、インコはミカンが大好き。でも好きだからといって、インコにミカンを与えていいのでしょうか?

  • サムネイル: 羊田ユウジ
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インコはミカンを食べても大丈夫

結論から言うと、ミカンはインコに与えてもよい果物のひとつです。ミカンは、インコにとって必須の栄養素であるビタミンを豊富に含むため、少量であればおやつとして与えても問題ありません。

好奇心旺盛なインコは、人が口にするものはなんでも欲しがることがあります。冬の果物の定番として飼い主が口にする機会の多いミカンは、インコにとって興味津々の食べ物。実際に与えると、大抵のインコはミカンが大好きになります。また、インコはミカンの実だけでなく、皮も好んで食べることが多いようです。

ミカンを与えるメリット

インコの食事はシードやペレットを主食に、副食として青菜やボレー粉を与えます。副食の青菜は抵抗力を高めるためのビタミンAを、ボレー粉はカルシウムなどのミネラルを主に補給します。

インコが必要とするビタミンには、ビタミンAやビタミンB群、ビタミンC、ビタミンDなどがあります。しかし、ビタミンCとビタミンDはインコの体内で合成することができるため、食材から摂取する必要があるのは、ビタミンAとビタミンB群のみということになります。

ミカンに含まれる栄養素には、ビタミンAやビタミンB群、ビタミンC、クエン酸などがあり、カリウムなどのミネラルも含みます。また、ミカンの皮にはビタミンCやビタミンP、カロテンなどが含まれ、内側の白い部分は食物繊維を豊富に含みます。つまり、インコはミカンを食べることで、必須の栄養素であるビタミンAやビタミンB群を補給できます。そのほか、カリウムはインコの体内でペーハーを調節し、酸性とアルカリ性の平衡を保つ働きがあります。また、ミカンの皮に含まれるビタミンPには、血管を強くする働きがあるといわれています。

インコにおやつとしてミカンを与えることは、こういった栄養面の有用性のほかに、インコに食べる楽しみを与え、ストレスを解消する心理的要素もあります。インコに毎日同じエサばかりを与えていると、飽きて食欲が落ちてしまうことがあります。おやつは、そんなインコの食生活に変化を与え、健康維持に役立ちます。そして、おいしいおやつを与えてくれる飼い主を、インコはますます好きになり、信頼関係も深まります。

ミカンを与えるデメリット

インコにおやつとしてミカンを与えることは、メリットばかりとは限りません。ミカンに限らず、糖質を多く含む果物は、与えすぎると肥満や下痢の原因になります。また、ミカンに含まれる水分や食物繊維の取りすぎで下痢になることがあるほか、主食のシードやペレットよりおいしい果物の味を覚えてしまうことで、インコが偏食になり、食事の栄養バランスが崩れてしまうこともあります。ミカンは日常的に与えず、インコとコミュニケーションをとりたい時などに、少しずつ与えるのがおすすめです。

ミカンを与える際の注意点

インコにミカンを与える時は、金属製の皿や容器に入れることは避けましょう。アルミニウムや銅、鉄などの金属は、ミカンの酸に触れることで金属が溶け出すおそれがあります。ごく微量でも、カラダの小さいインコにとっては非常に危険な有害物質です。金属製ケージを使用している場合は、ミカンが金属の部分に触れないように注意しましょう。

また、酸味が強い果物は、好まないインコが多いようです。未完熟のすっぱいミカンや、同じ柑橘類でもグレープフルーツやレモンは与えない方が無難です。インコにミカンを与える時は、完熟した甘いミカンを選びましょう。完熟している分、糖度は高くなっているので量は控えめにしてください。

ミカンの皮は実に比べて糖分も水分も少ないため、じつは実よりも皮の方が安心して与えることができます。しかし、インコにミカンの皮を与える際に問題となるのは、表皮に付着した農薬やワックスです。人には無害な量の農薬やワックスでも、カラダの小さなインコには大きなダメージを与える可能性があります。インコにミカンの皮を与える場合は、よく洗って与えるか、表皮は与えずに内側の白い部分だけを与えましょう。

ミカンはインコに必要な栄養素を含みますが、ミカンでしか摂取できない栄養素があるわけではありません。それでも、ミカンは多くのインコの好物であり、インコと飼い主のコミュニケーションの手段にもなります。ペットに喜びを与えるという観点からみると、ミカンはインコに与えてもよい果物であり、役に立つ食べ物です。ただし、肥満や下痢などのリスクを避けるためにも、量と与え方には十分気をつけましょう。

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