意外とカラーが豊富なデグー! 毛色の種類について
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意外とカラーが豊富なデグー! 毛色の種類について

南米原産のげっ歯目であるデグーは、ここ最近で人気急上昇中のペットです。賢くて好奇心旺盛、コミュニケーション能力も高く、かわいいしぐさを見せてくれるなど、魅力たっぷりです。今回はそんなデグーのカラーバリエーションについて紹介します。

  • サムネイル: PECO編集部
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日本で出会える、おもなデグーのカラーバリエーション

ペットとして歴史があまり長くないため、デグーの毛色の種類はそれほど多くありません。日本で出会えるのはアグーチとブルー、それにそれぞれのパイド(まだら模様)くらいです。毛色ごとの特徴を以下にまとめました。

アグーチ

アグーチとは「野生(やせい)色」という意味で、その動物本来の毛色を示します。ノーマルと呼ばれることもあり、デグーのアグーチはカラダ全体が茶色、腹部の一部のみクリームがかった白色をしています。

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ブルー

青みがかったグレーが特徴の毛色です。アグーチの個体と比べると体格差もあり、小柄なカラダつきになることが多々あります。

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パイド

パイド(pied)は「まだらの~・雑色の~」という意味の英語です。そこから転じて、毛色にかかわらず、まだら模様をした個体のことをパイドと呼びます。模様の出方は個体によってさまざまで、写真のデグーようにカラダの中心部だけ毛色が異なっていることもあれば、全体的にまだらになっていることもあります。

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それぞれのカラーの特徴について

日本で見かけることはほぼありませんが、海外では上記のほか、以下のようなカラーバリエーションもあります。

ブラック(黒に近い、濃い茶色)
サンディ(赤茶色。サンドと呼ばれることも)
シャンパンアグーチ(根元が白っぽい毛のアグーチ)
ホワイト(白~クリーム色がかった毛色。クリームと呼ばれることも)

ブルーも含めたアグーチ以外のカラーバリエーションは、デグーがペットとして飼われるようになってから、交配によって誕生しました。最初に生まれたのはブルーとブラックで、突然変異により誕生したといわれています。これらの毛色の個体はドイツやオランダを起源として、その後ヨーロッパ全土へと広がっていきました。

それから何回もの交配を繰り返し、上記のようなカラーバリエーションが生まれたのですが、そこには毛色だけでなく、さまざまな違いも生じることとなりました。たとえば、さきほども説明したようにブルーの個体は、アグーチと同じ体格になることもあれば、小さな体格になることもあります。同種の中でも体格差が生じやすい毛色というわけです。

また、サンディやホワイト、クリームといった薄い毛色の個体は病気にかかるリスクが高く、あまり長生きしない傾向にあるといわれています。日本で出会えるデグーのカラーバリエーションが少ないのは、このように毛色によってカラダの強さが異なることも一因になっていると考えられます。

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比較的カラダが強いといわれるアグーチやブルーでも、油断は禁物です。家族として迎え入れたからには、健康で長生きしてもらいたいもの。そのためには日々の健康チェックが欠かせません。排泄物や食欲、外見や動きなどを毎日チェックするとともに、定期的な体重測定も行い、デグーの健康管理に努めてあげましょう。

デグーは同じげっ歯類のハムスターやモモンガ、チンチラと比べると見た目はやや地味に感じられるかもしれませんが、しぐさは非常に愛らしく、一度飼い始めると虜になってしまう人が続出するといわれています。生態系や習性など、まだまだ分からないこともたくさんありますが、家族の一員として末永くかわいがってあげてください。

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