犬の留守番 ケージをしつけに活用しよう!

犬を飼育している以上、必ず留守番をさせる場面がやってきます。犬に留守番をさせる際の、ケージの活用法についてみていきましょう。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

犬の留守番の基本

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本来、犬は社会性の高い動物なので、周りに仲間がいないと本能的に不安を感じてしまいます。そのため、家庭で犬を飼育する場合は、いつでも誰か一人は犬のそばにいることが望ましいとされていますが、現実的に考えて、常に家族の誰かが在宅していられる状況を作り出すのは非常に難しいといえます。

しかし、飼い主の姿が見えないだけで破壊行動を起こしたり、大きな声で鳴き続けたりするようだと、飼い主の負担は増すばかりです。犬と人間双方のストレスを軽減するためにも、犬に留守番を覚えてもらいましょう。

普段から独りでいることに慣れさせる

留守番上手な犬になってもらうためには、独りの環境に慣れさせることが重要です。犬にとって独りでいることが苦にならない、もしくは快適に感じるくらいになると、留守番を任せてもゆったり静かに過ごしてくれるでしょう。

そのためには、飼い主が普段から構いすぎないようにすることが重要です。犬が飼い主に依存しすぎると、少しの間飼い主の姿が見えなくなっただけで不安を感じ、吠える、暴れるなどの問題行動に出てしまいます。これを分離不安症といい、問題行動の他にも下痢や嘔吐、震え、食欲不振などの症状が現れることがあります。

極端に距離を置く必要はありませんが、寝る時は別々のベッドで寝るなど、日常生活において、犬と飼い主の距離を保つ時間を作りましょう。最初は犬も寂しがると思いますが、徐々に慣らしてあげてください。

短時間の留守番を繰り返す

犬が飼い主との距離感に慣れてきたら、数分の留守番をさせてみましょう。最初は5分だけでも構いません。犬に、「飼い主は必ず帰ってくる」と認識させることが大切です。それから、留守番の時間を少しずつ伸ばしていきましょう。

一人遊びを習慣づける

犬がおもちゃで一人遊びを楽しんだり、外を眺めて過ごしたりできるなら、飼い主が家を空けてもあまり寂しさを感じないかもしれません。まずは、愛犬におもちゃを与えて様子を見てみましょう。飼い主が横にいても独りで遊びだした場合、もっと長い時間の留守番に耐えることができるでしょう。ただし、留守番中の誤飲事故を防ぐため、おもちゃのサイズや強度にはくれぐれも気をつけてください。

愛犬が安心して過ごせる場所を作る

犬にとって安心して過ごせる場所を作っておくと、留守番をしていても大人しく帰りを待ってくれる可能性が高くなります。そのためにも、犬をケージに慣れさせることが重要です。

犬にとってのケージとは

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留守番をさせる際に有効活用したいのがケージです。ですが、人によっては犬の自由を奪うようで、ケージに入れることにためらいを覚える人もいるでしょう。

犬にとってケージがどういう場所になるかは、飼い主にかかっているといっても過言ではありません。というのも、ケージは犬にとって自由を奪う檻にもなれば、快適に過ごせる自分だけの空間にもなり得るからです。それでは、ケージにうまく慣れさせるためには、どのような手順を踏めばよいのでしょうか。

まずはケージの扉を開放し、犬が自由に出入りできるようにしましょう。慣れてくると、犬がケージの中は快適で安心だと認識するようになります。また、犬をケージに入れる時に「ハウス」と毎回言うことで、犬が「ハウス=ケージに入る」という命令を理解し、自分からケージに入るようになります。

ケージに対して良い印象を持ったところで、ドアを閉める訓練をしましょう。最初はケージを閉めたら数秒で開けるようにし、徐々に時間を長くしていきます。犬がケージの中にいる間、リラックスしているかを観察しましょう。困惑したり、不快に感じている様子がみられたらすぐにドアを開けて報酬(おやつを与えたり、褒めたりする)を与え、「ケージの中で過ごすとご褒美がもらえる」と犬に学習させましょう。

犬がケージの中でリラックスできるようになったら、ケージの場所を変えるなど様々な状況で訓練を繰り返すことで、いかなる場面にも対応できるようになります。

ケージを使った留守番

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犬がケージの中で過ごすことをまったく苦にしないようになったら、留守番の時にケージに入れてあげてください。ケージに入れることで、事故や問題行動を防ぐことができるだけでなく、犬も安心して独りの時間を過ごすことができます。

また、犬に留守番をさせる際には、ケージの中にお気に入りのおもちゃやウォーターボトル、トイレを用意することも忘れないようにしましょう。飼い主のニオイが付いた毛布なども、犬が落ち着いて過ごすのに効果があるといわれているので、ぜひ試してみてください。

犬が落ち着いて留守番できるかどうかは、人間とともに生活していくうえでとても重要なことです。犬に過剰なストレスを与えてしまわないように、しっかりと訓練していきましょう。

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