【獣医師監修】犬に枝豆を与えてもいい? 枝豆のメリットと注意点について
枝豆といえば、晩酌時のお供によく出てくる食べ物です。飼い主の手が滑って枝豆が落ちてしまい、それを犬が食べてしまった…こんなことがあるかもしれません。そこで今回は、犬と枝豆について解説していきます。
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長
犬に枝豆を与えても問題はない
枝豆とは、完熟していない状態で収穫する大豆のことです。非常に栄養が豊富で、タンパク質・脂質を中心に、ビタミンB1、ビタミンC、ビタミンK、葉酸などのビタミン以外にも、カリウム、鉄、銅、マグネシウム、モリブデンなどのミネラルもたっぷり含まれています。
犬が枝豆を食べても問題はありませんが、良質なフードをしっかり食べている場合は、それ以外の食事は基本的に必要ありません。ほかの食べ物を与えることで、それまで食べていたフードを食べなくなることもあります。食欲が落ちていて、とにかく何か食べさせたいと考えている時などに参考にしてください。
枝豆に含まれる栄養素
では、枝豆に含まれている栄養素は、それぞれどのような効果があるのでしょうか。おもな栄養素についてみてみましょう。
ただし、人と犬は違う動物です。犬の場合でも、人と同じ効果が期待できるとは限らないので注意してください。
ビタミンC
枝豆にはビタミンCがたくさん含まれていて、ビタミンCには老化防止に効果があるといわれている抗酸化作用があります。
ビタミンK
ビタミンKは骨粗しょう症の治療にも使用されるように、骨からカルシウムが溶け出すのを予防する効果があります。
カリウム
カリウムは、細胞内に多く存在している栄養素です。細胞内外の浸透圧を調節する働きをしているので、脱水時にカリウムもカラダからなくなってしまうと大変です。その時は、水分と一緒に摂取しなければなりません。
犬に枝豆を与える時の注意点
では、犬にはどのように枝豆を与えればよいのでしょうか。人間同様、必ず茹でてから与えるようにしましょう。
また、枝豆は粒が小さく、犬が丸飲みしてしまうことがあります。そうすると、消化できずにそのまま便で出てきてしまうことがあります。細かく刻んだり、すりつぶしたりして与えるようにしましょう。
そのほか、犬に枝豆を与える時の注意点として、大豆アレルギーがあります。大豆を食べたことのない犬には、最初は少しずつ与えていきましょう。その時に、下痢やカラダの痒み、明らかな体調不良などの症状が出た時には、アレルギー反応が出ている可能性があるので与えるのを中断しましょう。
このように、枝豆は犬にとって絶対に食べてはいけない食べ物というわけではありませんが、犬の体調やドッグフードの量とのバランスを、飼い主がコントロールする必要があるでしょう。
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