ノルウェージャンフォレストキャットってどんな猫? 歴史や体の特徴について

ノルウェージャンフォレストキャットってどんな猫? 歴史や体の特徴について

ゴージャスな毛並みとぱっちりとしたアーモンドアイが可愛いノルウェージャンフォレストキャット。北欧神話にも登場し「森の妖精」とも呼ばれています。

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1.概要

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豊かな顔周りの毛と、荘厳な佇まいが特徴的なノルウェージャンフォレストキャット。なんとなく知っている気はするけれど、詳しいことはあまり知らない……そんな不思議な立ち位置でありながら人気猫種でもある、この猫について、性格や特徴、お手入れ方法などを解説します。

2.歴史

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■起源:11世紀以降(公認は1930年代)
■原産国:ノルウェー

ノルウェーと付く名前の通り、ノルウェーが発祥の猫ちゃんです。北欧神話にも登場するほど古い歴史のある猫で、女神・フレイヤの乗った車を牽いている、雷神・トールでさえ持ち上げられない猫がこのノルウェージャンフォレストキャットではないかといわれています。

その起源は、11世紀ごろにビザンティン帝国の現在のトルコにあたる地域からやってきた2種類の長毛種の猫という説や、ヨーロッパに住み着いていた短毛種の猫という説などがありますが、いずれにしてもノルウェーの寒冷気候の中で生きて行けるような猫たちが選ばれ残ったと考えられています。体温を保てるように、長い毛で覆われる大きな体になったのですね。

長毛で野性味溢れる精悍な顔つきがとてもカッコ良いです。

3.身体的特徴

■平均体重:3kg~9kg
■体型:ロング&サブスタンシャル
■被毛種:長毛種
■カラー:ブラック、ホワイト、ブラウンタビー、シルバータビー、バイカラーなどほとんどの毛色とパターン

メインクーンの先祖とも言われるように、ノルウェージャンフォレストキャットもその豊かでワイルドな被毛が特徴です。

寒さから身を守るために厚手の硬い毛皮をしていますが、現在の日本のように冬でも暖かくしていると柔らかく変化するようですね。また体格はがっしりとした骨太で、猫としては比較的大きめです。長い尾は首まで届くのだとか。

4.性格・気質

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■大人しく寛容
■繊細
■寂しがり屋
■我慢強い

一見穏やかで物静かで物事に動じないように見えますが、実は非常に繊細な神経も持ち合わせているのがノルウェージャンフォレストキャットです。

自分の意に添わないことでも表面的には冷静に対応し、環境に順応性を見せていますが、ストレスが溜まりすぎると膀胱炎や下痢をおこすこともあるので、ストレスの溜まりやすい多頭飼いはあまり向いていないかもしれません。

愛情深く、寂しがり屋な面もあるため、伴侶として最高の関係を築けると思います。元々の性格が温和なので、子猫のころから愛情を持って接することで、賢く人懐っこい子に育ちますよ。

5.入手方法と価格

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入手方法

大型チェーン店であればショップで購入することもできますよ。ただブリーダーから購入していただくのが確実なので、そちらがオススメです。子猫を飼いたい場合はブリーダーからの購入がオススメですが、成猫でも構わないというのであれば里親というものを検討してみてはいかがでしょうか。殺処分されてしまう悲しい思いをする猫ちゃんを少しでも多く救うために、是非里親について調べてみてください。

価格

ショップやブリーダーによって変わりますが150,000円〜250,000円ほどが平均のようです。なかなか見かけない猫ちゃんですので、血統や毛色によっては400,000円ほどの価格がつくこともあるそうですよ。あまりに高い、あまりに安いよう場合は理由を訊くようにするといいですね。

里親はワクチン代や病院代などを支払うこともありますが、基本的には無償です。猫ちゃん自体が有償になることはあまりありませんので、高額な金銭を求められた場合はその内訳を訊き、悪徳業者などではないことを確認しましょう。

6.しつけ

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分厚い被毛のおかげで雪もへっちゃらです。

トイレ

ショップやブリーダーから購入する場合は事前にトイレをしつけてもらっていることがほとんどだと思いますので、トイレを人通りの少ない静かなところに設置して様子を見てあげてください。トイレと猫砂は以前使っていたものを同じものだと覚えるのが早くなりますよ。

トイレに入れて足で砂をかくような動作をしてあげたり、「床のニオイを嗅ぐ」「ソワソワする」などのトイレサインを見かけたらトイレに連れていく、と言ったことを数回繰り返すことで自然と使ってくれるようになります。

失敗してしまっても叱らずに、人間のオネショのようなものだと思って、覚えるまでトイレを教えてあげてください。他の場所でしたときにニオイが残っているとまた同じ場所でしてしまうので、消臭スプレーなどを使ってニオイが残らないようにしましょう。

爪とぎ

爪とぎはトイレと同じようなものだと思ってください。やめさせることはなかなか難しいですので、決まった場所でさせるようにしましょう。

買ってきた爪とぎ器に肉球を擦り付けニオイをつけることで、そこが縄張りとなり自然と使ってくれるようになります。どうしても使わない場合は「素材が気に入らない」「場所が気に入らない」「とぎづらい」などの理由が考えられますので、他のものを買ったり場所を変えるなと工夫してあげてください。

家具で爪をといでしまう場合は、叱るときは現行犯にし、とげないつるつるの素材を貼り付ける、猫ちゃんの嫌なニオイを吹き付ける、などの対策をとりましょう。

噛み癖

おとなしい性格ですのでむやみに噛むようなことはないかと思いますが、やはり子猫のうちは噛んでしまうこともあるかと思います。

理由として「遊び足りない」「おもちゃがない」「手足をおもちゃだと思っている」「歯がかゆい」「嫌なことをしてほしくない意思表示」などが考えられます。手をおもちゃ代わりにしない、飽きるほど遊んであげる・おもちゃをあげる、ボディーランゲージを見極める、と言ったことが大事になりますよ。

噛まれたときは「ダメ」「イケナイ」と強くはっきり言ったり、「イタイ」と大げさに顔を歪める、無視をしてしまうのも有効な手ですね。

7.お手入れ

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ブラッシング

ロングコートですが、絡まりにくいのでブラッシング自体はそれほど手間はかかりません。ブラシとコームを両方使うことで、抜け毛もとれ、毛艶もよくなりますよ。1日につき朝夕2回ほど、もつれそうだな、と思ったら丁寧に梳いてあげることが大切です。

ただし換毛期は驚くほど毛が抜けるため、こまめにブラッシングするようにしましょう。

爪切り

爪とぎは爪を鋭くするために行うため、定期的に飼い主さんが短く切ってあげる必要があります。爪を切ることで、伸びた爪が猫ちゃんの肉球を傷つけたり、不意の出来事で飼い主さんが怪我をすることを防ぎます。

子猫のときから肉球に触られることと、爪切りに慣れさせることで、成猫になってもおとなしく受け入れてくれますよ。もしどうしても嫌がる場合は、1日1本だけでも構いません。コミュニケーションも兼ねて飼い主さんが切ってあげましょう。

切るときは中ほどからある血管を誤って切らないように注意して、可能であればヤスリで丸く整えてあげてください。

シャンプー

ノルウェージャンフォレストキャットは、被毛をかき分けると結構体脂でオイリーですので、シャンプーするのが少々手間かもしれません。中々被毛の下の方まで水が浸透しなくて慣れない内は大変かもしれませんが、その為にも小さい内からシャンプーに慣らしておくと良いでしょう。

また、長毛種ですのでシャンプー後はリンスもしてあげてくださいね。

耳掃除

耳掃除は週に1回程度、イヤーローションで湿らせたガーゼや柔らかい布を使って優しく拭いてあげてください。奥までやる必要はありませんし、綿棒は耳を傷つけたり、奥まで挿してしまう危険があるため使わないようにしましょう。

耳垢がたくさんでる、嫌なニオイがする場合は、耳の病気を何か発症している可能性があるため早急に病院に行きましょう。また耳ダニという寄生虫もいますので、そういったものを寄せ付けないように常に清潔に保ち観察するようにしてください。

歯磨き

歯磨きは永久歯が生えそろう生後6ヶ月ほどまでに慣れさせておきましょう。

口元を触られるのことと、歯ブラシに慣れさせておくことで、あまり抵抗なく歯磨きを受けて入れてくれる可能性がありますよ。歯ブラシが慣れない、難しい場合は、ぬるま湯で湿らせたガーゼなどで拭いてあげてもいいですね。柔らかいフードを主食にしている場合は特に歯垢が溜まりやすため毎日1回は歯を磨いてあげてください。

8.かかりやすい病気と寿命

寿命

猫は犬とは違い、調査が少ないこともあり、猫種ごとの寿命に大きな差はあまり見出せません。

室内飼いの猫の平均寿命が15歳前後ですので、同じくらいか少々短い程度と考えてよいでしょう。。ただ、食事の内容や生活環境によってはもっと長く一緒にいることもできますので、是非過ごしやすい環境を整えてあげてください。去勢や避妊手術を行うことも長生きの秘訣ですよ。

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ノルウェージャンフォレストキャットは体が丈夫で、遺伝的疾患なども少ない猫種です。
かかりやすい病気としては、「毛球症」や「熱中症」、肥満による「糖尿病」などがあげられます。

毛球症

毛球症は、グルーミングのときに大量に毛を取り込んでしまい、通常であれば自然と排出されるはずの毛がお腹の中で溜まり固まってしまう病気です。便が出ていなかったり、食欲はあるのにご飯が食べられない、お腹が膨れている、という症状が見られたら病院に行ってください。病院で処方される薬を飲ませて便と一緒に排出させます。

毛を取り込ませないためにもまめなブラッシングが必要と言えます。特に換毛期は、ブラッシングやコーミングだけでなくシャンプーもしてあげましょう。体表に抜け毛が少ない状態にすることで、防ぐことができますよ。

熱中症

もともと寒い場所で暮らすために進化した体は、熱を溜めやすく夏場は熱中症になってしまう可能性があります。部屋の温度は涼しく一定に保ち、水は常に新鮮なものを用意してあげましょう。水をこまめに変えられずぬるくなってしまうようであれば、氷を邪魔にならない程度に1つか2つ浮かべてもいいですね。

日の入らない涼しい場所を用意してあげるようにしましょう。

糖尿病

高カロリーで高タンパクな食事を摂るため、気をつけていないと肥満になってしまうことがあります。糖尿病は様々な合併症を誘発してしまう危険があるため、日頃から食事と運動の管理をしっかりあいましょう。多飲多尿や元気がなくなった、と感じたら糖尿病の可能性があるため、早急に病院に行きましょう。

あまり運動をしなくなるシニア期になったらエサを変える、不妊手術をしたらエサを変える、若いうちからたくさん運動させる、おやつはエサと合わせて1日必要なカロリー内で抑えるなど、肥満にならないよう工夫をするようにしましょう。

最後に

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野性味溢れるワイルドな外見に穏やかな性格。勿論遊びも好きですし、大きな体に見合う運動能力は高いツリーの上でもあっという間に登ってしまい圧巻です。

「この人」と認めた飼い主さんには無条件で愛情を傾けてくれ、貫禄ある見た目に反して甘え上手でもあります。そしてその存在感はパートナーとしては十分過ぎるほど。一度飼えば、その魅力からは離れられません。

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