【獣医師監修】犬は夢を見る? 夢を見ている時の行動と注意すべきこと
愛犬が寝ている時の不思議な動きは、ちょっと気になりますよね。犬も夢を見る? 夢見るワンちゃんの行動と、要注意な仕草を知りましょう。
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長
ほとんどの飼い主が愛犬の寝顔を見て、その可愛らしさに毎日癒されていることでしょう。ところが、寝ているはずの愛犬がいきなり吠えるような声を出したり、足をパタパタと動かしたり…夢でも見ているの? と思うことが多々あるはずです。
そもそも犬は夢を見るのでしょうか? 犬の睡眠や寝ている時の謎の行動、病気などの可能性について紹介します。
犬は夢を見る?
犬は1日12時間から18時間くらいの睡眠時間をとります。人間と同じように昼間は起きて夜は寝るのですが、人間よりも多い睡眠時間をとる犬は、飼い主がいない時にはきっとお昼寝をしていることでしょう。
人間の睡眠は、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を繰り返していることが知られています。カラダは寝ていても脳は起きているレム睡眠の時に、夢を見ていることが多いとされています。
犬も人間のように夢を見るのでしょうか?
犬にも「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があり、人間と同じくレム睡眠の時に夢を見ている可能性が高いとされています。犬は、昔の野生時代には敵から身を守るために深い眠りにつくことはありませんでした。寝ていても脳を研ぎ澄ませていた名残のせいか、レム睡眠が全体の8割ほどにもなるといわれています。愛犬が寝ている時に足がピクピクと動くのは、夢と連動しているのかもしれませんね。
夢を見るとどうなる?
どんな夢を見ているのかは犬に聞かないとわかりませんが、飼い主は愛犬が寝ている時の不思議な仕草や行動を目にしたことがあるはずです。
就寝中の犬に多く見られる行動としては、尻尾を振ったり、足をパタパタさせて走るような仕草だったり。目や耳がピクピク動く、寝言のように聞こえる鳴き声を出すなどのほか、いきなり吠えて驚いたこともあるのではないでしょうか。寝ている時の犬の様々な行動は、無意識に行っているとされています。
人の場合は、記憶や感情などを睡眠中に脳の中で整理するといわれていますが、感情を言葉にできない犬でも、寝ながら今日の楽しかった記憶を頭の中で整理したものが、夢となって表れていると考えられています。愛犬が気持ちよさそうに寝ているときに足がピクピクと動いたら、夢の中で走り回っている様子を思い描いて、そのまま見守ってあげましょう。
こういう場合は要注意
呼吸が荒くなったり、四肢を突っ張るようにしてカラダを硬くしたり、バタバタと動いている時に呼びかけても反応がなかったりという場合は、何らかの原因で発作を起こしているかもしれません。発作が起きた時間や、どれくらい続いたかなどをメモし、動物病院を受診してください。
愛犬が楽しい夢を見られるように、十分な睡眠がとれそうな環境をつくってあげましょう。愛犬も飼い主も、いい夢が見られますように。
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