シャムってどんな猫? 歴史やカラダの特徴について
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シャムってどんな猫? 歴史やカラダの特徴について

ほっそりしたカラダに、こげ茶の長い手足と大きな耳。シャム(サイアミーズ)はバレリーナのような優雅なプロポーションが魅力的な猫です。

  • サムネイル: 石山 マキ
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シャムの歴史

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シャムは、タイの寺院で何世紀もの間大切に保護されてきた宝物のような猫です。日本ではシャムという名で親しまれていますが、欧米諸国ではサイアミーズという名で呼ばれています。「シャム」は原産国であるタイ王国の古い呼び方。日本にも明治中頃に初めて輸入され、純血種の代表的な猫として多くの人に親しまれています。

欧米諸国にシャムが紹介されたのは1878年、タイの首都バンコクに赴任していたアメリカ領事から、当時のアメリカ大統領に贈られたものが最初とされています。
1884年に、同じくバンコクに赴任していたイギリス人が帰国する際にシャムを入手し、翌年にイギリスのキャットショーに出陳。白い地色に映える濃いポイントと真っ青の透き通った瞳を持つシャムは、愛猫家の間で瞬く間に人気を集めました。イギリスではすぐに繁殖が始まり、海外へと輸出されるようになります。

世界大戦の時代に入ると、食糧難や生活の不安定のため、ほかの純血種同様シャムも絶滅の危機に瀕しました。ペルシャなど、ほかの猫種へ人気が移っていたことも、シャムの減少に拍車をかけていたようです。

戦後、個体数が少なくなってしまったシャムを復活させるため、交雑が行われた時期があり、この時からシャムは大きく2つのタイプに分かれることになりました。
もともと他の猫種に比べて逆三角の頭と細身のカラダを持つシャムでしたが、今ほど極端ではなくセミコビーからセミフォーリンタイプの猫でした。しかし、ほかの猫種と交雑したことにより、細身のカラダがより一層、強調されるようになったのです。現在、この細身のタイプのシャムを「モダンスタイル」と呼び、交雑前のやや丸いスタイルに近いシャムは「トラッドスタイル」または「オールドスタイル」と呼んでいます。

キャットショーでは細身のモダンスタイルのシャムばかりが評価される時代が続いていましたが、伝統的なスタイルの保存が必要という視点から、トラッドスタイルのシャムについてもドイツやイギリスを中心に育種が続けられていました。彼らの努力により、オールドスタイルのシャムは「タイ」という新しい名前で、2009年にTICA(The International Cat Association)に登録されています。

シャムのカラダの特徴は?

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シャムは細長い手足としっぽを持つオリエンタルタイプの猫です。なめらかでエレガントなカラダつきですが、大変活発でよく動くため筋肉も発達しています。 標準的な体重は2.5~5kg程度です。
シャムはポインテッドカテゴリーの全ディビジョン、全カラーが認められています。代表的なブルー、シール、ライラック、チョコレートに加えて、レッドやトーティなどもいます。淡い色にポイントの色が映え、とても優雅に見えます。

シャムは、生まれたての頃は真っ白の毛色ですが、成長するにしたがってポイントとなる色の濃い毛が出てきます。また、大人になるまでに、しっぽの先などのポイント部分に一時的に縞があらわれることもあるようです。

シャムの顔の特徴は?

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シャムの頭部は、直線的なくさび型にポイントカラーの大きな耳が特徴です。目はアーモンド形で、吸い込まれそうなブルーです。目じりは耳の中央方向に少し吊り上がっています。
長きにわたりタイの王族に愛されてきたシャム。淡い色の細身のカラダにポイントの色が映え、優雅な気持ちにさせてくれる猫です。

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