犬のノミ事情。症状や原因、治療法、予防法について

ノミとマダニは似ているように思われるかもしれませんが、全く異なります。マダニに寄生されても通常何も感じないことが多いのに対し、ノミは寄生されると全身に痒みを生じます。今回は、ノミについて対処法を考えていきましょう。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

犬にノミがつく原因

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そもそもノミとは何なのでしょうか? 生命力が強く、さらに犬にとって良くない影響を与えることでも悪名高いのがノミ。ノミは春から秋にかけての温暖な時期に大量に発生し、繁殖し続けることで犬にとっての厄介者となります。また、マダニと違い、ノミの成虫は犬の体にずっと寄生し続けます。とはいえ、ノミの一生からみると犬の体で過ごすのは成虫であるわずかな時間です。

ノミの寿命は1~2ヶ月と言われています。卵からふ化するのに1~6日、幼虫が2度脱皮してさなぎになるのに1~2週間、さなぎがう化するのに1週間、そしてようやく成虫になり犬に寄生します。寄生したメスの成虫は毎日卵を30個ほど産卵します。
ちなみに、さなぎがう化するのにはノミに適した温度や湿度が必要であり、好条件がそろうまで、繭の中で1年ほど生き続けることができるともいわれています。

ノミの成虫の大きさは2.5mmほどで色は茶色。飛び回っているのを肉眼でも確認できますが、動き回るので簡単に捕まえることはできません。
また、ノミは暖かく湿度の高い環境を好みます。場所を問わず存在するので、犬がどこでノミをつけてきたかは特定できません。散歩中かもしれませんし、家の中かもしれません。

犬についたノミの治療方法

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ノミが寄生することによって起こる症状としては、痒みが代表的です。噛まれた箇所だけではなく、ノミの唾液に対して全身性のアレルギー性皮膚炎を起こすことも多いです。また、大量のノミが寄生することにより貧血を起こすこともあります。

さらに、条虫という寄生虫を体内に持っているノミを犬が食べてしまうことにより、犬の腸に条虫が寄生してしまいます。この寄生虫は大きな悪さはしませんが、肛門付近に卵を産みつけるため、お尻がムズムズと痒くなったりします。肛門付近や寝床に米粒やきゅうりの種のようなものを発見したら、条虫が寄生していると考えた方がいいでしょう。

ちなみに、人もノミに噛まれることがあります。

ノミを発見しても潰さないようにしましょう。卵が飛び散ることがあります。洗剤を溶かした水の中に入れるか、セロテープなどで密閉すると良いでしょう。

ノミを駆除するためにノミ取り用のくしを使うこともできますが、動物病院でノミ駆除剤を使用してもらったほうがいいでしょう。その際、皮膚も診療してもらい、ひどい痒みがあるようであれば、そちらの治療も行います。

犬にノミがつくのを予防する方法

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ノミを寄せつけないということはできませんが、体についたノミを24時間以内に死亡させる予防薬はあるので、定期的に使用することをおすすめします。

それに加えて、住環境を清潔に保つことも重要です。こまめに掃除機をかけたり、犬の寝具を定期的に洗い、日干しをするのも良いでしょう。

犬をノミから守るには、定期的なノミ予防薬の使用と清潔な環境です。ノミは小さい生き物ですが、犬に与えるダメージは甚大です。犬の健康を守るためには、飼い主がどれだけノミ対策をするかが重要なのです。

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