サモエドってどんな犬? 歴史やカラダの特徴について

真っ白でふわふわの被毛に覆われた、大きなカラダが印象的なサモエド。堂々とした雰囲気と、可愛らしい表情のギャップが魅力的です。ここではサモエドの歴史と特徴についてみていくことにしましょう。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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サモエドの歴史

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サモエドは、現在のロシアに当たるシベリアのツンドラ地方に住んでいた土着犬です。遊牧民族であるサモエド族と共に、古くから長く暮らしてきました。サモエドはトナカイの牧畜、オオカミから家族を守るための警護、猟のアシスト、ソリ犬など多くの役割を人間と共に果たしていました。テントの中で人間と共に生活し、家の中では暖房代わりにサモエドに寄り添って寝ていたともいわれています。

サモエドはサモエド族と、数世紀にわたって他の民族とは隔離された生活を送っていたので、他の犬種やオオカミなどとの交雑がまったくありませんでした。その純血性が保たれてきた、原始犬に近い希少犬種として知られています。

サモエドが外部に出されるきっかけとなったのが、イギリスのある動物学者でした。19世紀後半にサモエド族を訪問し、生活を共にした動物学者がサモエドを持ち帰ったことで、初めてイギリスへ渡ることになります。その後1870年~1912年にかけて実施された北極・南極大陸遠征において、極寒の地で暮らし適応してきたことと作業能力を見込まれ、ソリ犬兼作業犬として活躍、その存在は世界中へと知られていくことになります。

イギリスに渡ったころのサモエドは、純白の個体ばかりではなく、ブラックやブラウンの毛色の個体もいたようです。その中でも白い毛色の個体がイギリスでは好まれたために、選択繁殖されていき、現在のように白い犬が大半を占めるようになりました。心やさしいサモエドは多くの人に愛されるようになり、1909年に最初のスタンダードが作成されることになります。そして、1912年にイギリスケネルクラブはサモエドを正式な犬種として認定しました。サモエドの名前は、この犬を長く飼育してきたシベリアのサモエド族にちなんでつけられました。

サモエドのカラダの特徴

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サモエドは体高がオスは57㎝、メスは53㎝が理想とされ、プラスマイナス3cmまでが許容されています。分類としては中型犬になりますが、そのわりには大きめの犬といえるでしょう。寒さが厳しい地域での作業に耐えられるだけの強靭な体力と筋肉質なカラダを持つ犬種です。さらに厳寒に耐えうるだけの、皮下脂肪も多く蓄えています。

被毛は全身を覆う長いオーバーコートと、根元を覆うように密集した厚みのあるアンダーコートの二重構造になっています。空気をたっぷりと含むことができるので、体温を逃がさないようにして寒さから身を守ります。

毛色はピュア・ホワイトもしくはホワイトにビスケットが入っているものとされ、薄いブラウンなど他の色については現在認められていません。

サモエドの顔の特徴

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サモエドは、典型的なスピッツ系の体型をしていることから「シベリアン・スピッツ」と呼ばれることもあります。その名の通り、とがった口先とピンとたった立ち耳を持っています。

またサモエドの最大の特徴である「サモエド・スマイル」に魅了される方も多いです。目や鼻、口が黒いサモエドは口角が上がっており、白い被毛の上で見ると可愛らしく微笑んでいるように見えるのです。

サモエドは番犬にむかないといわれるほど、落ち着いた性格の犬種です。また昔から人間に寄り添って生きてきた犬ですので、とても人懐っこく飼いやすいといわれています。しつけもしやすいので、暮らしのパートナーとしてはもってこいの犬といえるでしょう。サモエドのルーツや特徴をよく理解し、よりよい関係を築いて、共に楽しく過ごしてください。

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