ボルゾイってどんな犬? 歴史やカラダの特徴について

鼻筋が通った顔立ちと、程よい長さの被毛をなびかせる、上品な佇まいのボルゾイ。その美しいスタイルで、ドッグショーでも人気の犬種です。ここでは、ボルゾイの歴史と特徴について、みてみることにしましょう。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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ボルゾイの歴史

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ボルゾイの祖先については、様々な説がありますが、ロシアに古くから住んでいた土着犬と、熊狩りに用いられていた「ベアハウンド」や、牧羊犬だった「ロシアン・シープドッグ」などを掛け合わせた犬であると考えられています。原産国はロシアです。

11世紀、フランス王のアンリ1世の結婚相手であった、ロシア・キエフ大公の娘アンナが、嫁入りの際に3頭の護衛犬を連れており、その姿は現在のボルゾイによく似ていたといわれています。アンナは、その犬を「ロシアングレーハウンド」と呼んでいたそうです。

当初は、兎狩りに用いられていたボルゾイでしたが、王侯貴族の狩りの対象が、兎から狼へと変わるに従い、ロシアン・シープドッグなどと交配され大型化し、狼狩りの猟犬として用いられるようになります。2~3頭が一組となり、狼を追い詰め、襲い掛かるというスタイルで、ロシア貴族の猟には、欠かせない存在となっていきます。そして、「ロシアン・ウルフハウンド」の名前で呼ばれるようになり、王侯貴族の間でのみ、飼育することが許される、大変高貴な犬として扱われていました。1650年、この狼狩りについてのある書物の中で、初めてボルゾイのスタンダード(犬種標準)について言及されています。この頃には、大きさや毛色、骨格などが定まっておらず、様々なタイプのボルゾイが存在したようです。

1800年代後半に入っても、ボルゾイは7つのタイプに分かれていたといいます。その中でも、著名なブリーダーだった、ニコライ・ニコラエヴィッチ大公が育てていた「Perchino」というタイプがもっとも有名で、アメリカやイギリスなどへ、輸出されるようになりました。

1917年に起こったロシア革命により、王侯貴族たちの寵愛を受けていたボルゾイは、封建国家の象徴で、ぜいたく品であるとして、殺され、処分されてしまいます。迫害を受けたボルゾイの存続が危ぶまれましたが、それを救ったのは、すでに海外に渡っていた「Perchino」タイプのボルゾイの末裔たちでした。

ロシア革命以前、ロシアからイギリスやアメリカの上流階級へと贈られていたボルゾイ。ドッグショーに出演して人気を集めると、1892年頃にアメリカンケネルクラブが、1914年にはイギリスケネルクラブがそれぞれ公式な犬種として認定していたのです。1936年には登録名が「ロシアン・ウルフハウンド」から「ボルゾイ」となり、現在まで、その血統は、着実に受け継がれているのです。

ボルゾイのカラダの特徴

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ボルゾイは理想体高が、オスが75~85㎝、メスが68~78㎝と定められており、大変大きな犬です。立ちあがると、成人男性くらいの大きさがあります。それに比べて、体重はオスが34~48㎏、メスが26~40kg程度と、やや細身といえます。元が狩猟犬なので、運動能力は素晴らしく、獣を追う時は時速50㎞で走るといわれており、流線型の骨格は、走っている時が一番美しいといわれています。

被毛はダブルコートになっており、絹糸のように滑らかなのが特徴です。基本的に毛質は直毛ですが、ウェーブや巻き毛の個体も存在しています。

ボルゾイの顔の特徴

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ボルゾイは、長い口吻の頭蓋骨を持つ長頭種の犬です。捉えた獲物を逃さないように、顎の力が非常に強いのが特徴です。

ドッグショーで、優雅な容姿を披露するボルゾイは、狼を追いかける狩猟犬としてのルーツを持っています。頭が良く、知性と野生の両方を備えているので、十分なしつけが必要です。歴史と特徴を理解して、信頼関係を築けるよう、心掛けましょう。

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