【獣医師監修】トイ・プードルを育てよう! 赤ちゃんのお世話の方法について
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【獣医師監修】トイ・プードルを育てよう! 赤ちゃんのお世話の方法について

トイ・プードルの赤ちゃんというと、とにかく「かわいらしい」というイメージだと思います。そのトイ・プードル、小さい頃にしっかりしつけておくと、成犬になっても非常に飼いやすい犬になるといわれています。

  • サムネイル: PECO編集部
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

トイ・プードルの特徴

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トイ・プードルは、明るく人懐こい性格をしています。飼い主以外の人間や、ほかの動物に対しても社交的にふるまい、自分から吠えることはほとんどありません。飼い主に対してはとくに甘えてきますし、賢いのでしつけやすい犬種です。

トイ・プードルの赤ちゃんを迎えるにあたって

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トイ・プードルに限ったことではありませんが、仔犬を家に迎えた時は、最初の1週間はのんびり過ごさせるようにしましょう。

どの犬もそうですが、見知らぬ環境にやってきたばかりの仔犬は不安と興奮でいっぱいです。そのため、最初の3日間は、まず環境に慣れさせることを最優先し、あまり構いすぎないようにします。仔犬の様子をみながら、1日数回一緒に遊ぶようにしましょう。1回の目安は20~30分程度でいいでしょう。

仔犬はよく眠ります。平均的な睡眠時間は15時間前後なので、可愛いからといって無理に起こすと疲労がたまってしまいます。疲労がたまると、トイ・プードルの免疫力が下がり病気になりやすくなりますし、何より睡眠不足によるストレスにもつながってしまいます。

また、温度管理も重要です。トイ・プードルの赤ちゃんの体温は、38度~39度前半が平均です。とくに、赤ちゃんの頃は温度変化に弱いので、温度差がある場所を行き来させることは避けましょう。

トイ・プードルの赤ちゃんのしつけ

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トイ・プードルに限らず、犬には人間やほかの犬、動物に対する警戒心をなくし、皆と仲良く生活するために必要な「社会化期」という生後1~3ヶ月の期間があります。この社会化期に入った仔犬は、好奇心が旺盛で何にでも興味を示します。この期間に充分な社会化ができないと、好奇心よりも警戒心が大きくなってしまい、吠えたり噛んだりといった問題行動をする犬も増えてきます。

トイ・プードルの赤ちゃんのしつけは、この社会化期にしっかり行いましょう。具体的には、飼い主以外の人間やほかの犬に慣れさせたり、家以外の環境にも積極的に連れて行ったり、ブラッシングや歯磨きなど成犬になって嫌がっては困るような作業にも慣れさせたりします。

この社会化期には、ほかの犬とじゃれたり喧嘩をしたりします。このほかの犬との交流を通じて、どれくらいの力で噛んだり引っ掻いたりすると痛いのかを学びます。ですので、飼い主も同じように、噛むという行動は良くないことだと教える必要があります。

たとえば、トイ・プードルがじゃれてきた時に指を噛んできたとします。さほど痛くなかったとしても、飼い主は、「痛い」としっかり意思表示をし、遊びを中断し10分ほど無視をします。そして、また一緒に遊び、同じように噛んできた時は、また遊びを中断し無視をします。この繰り返しによって、「噛む=遊んでくれなくなる」ということを学習させます。決して、「叩く」といった積極的な罰は与えないでください。犬との信頼がくずれ、犬は人や人の手を恐がるようになり、恐怖は攻撃行動へとつながります。

このように、トイ・プードルのしつけにとって大事なのは、生後1~3ヶ月の社会化期と呼ばれる期間です。この時期にしっかりと、して良いことと悪いことを学習させることで、未来のペットライフは明るくなります。

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