犬用食物アレルギー対応療法食の徹底した製造管理に迫る
食物アレルギーを持つ犬向けに開発された「ジェーピースタイル ダイエテティクス アレルゲンセレクトカット」。日清ペットフードの研究員であり、獣医師の清末正晴さんに、療法食の研究開発と製造時のこだわりについて聞きました。
- PR日清ペットフード 株式会社
――そもそも獣医師専用療法食「ジェーピースタイル ダイエテティクス」の研究開発は、一般的なペットフードの研究開発とは異なるのでしょうか?
一般のペットフードの開発における評価項目は「栄養成分」「おいしさ」などですが、療法食に関してはそれ以上に多くの項目が要求されます。専門性が非常に高い分野で信頼のおけるデータを取るために大学教授と共同研究を行ったり、動物病院の獣医師と協力して臨床試験を行ったり、徹底した品質管理が要求されるために工場や分析機関と連携を取ったりするなど、社内外との信頼関係を確固たるものとして進めていくプロセスがいくつも追加されます。療法食は病気の犬猫向けのペットフードですから、時間をかけてデータを蓄積することが不可欠なのです。
「アレルゲンセレクトカット」(左はドライタイプ、右はセミモイストタイプ)
――「アレルゲンセレクトカット」にはどのような特長があるのでしょうか?
「アレルゲンセレクトカット」は食物アレルギーの犬のために原材料を選別した療法食です。具体的には、犬の食物アレルギーに配慮して、6原料(牛肉、乳、小麦、卵、鶏、羊)を使用していません。さらに製造工程において、これらの6つの原料が微量であっても混入しないよう配慮しています。
――製造工程での微量な混入にまで配慮するのはどうしてですか?
6原料(牛肉、乳、小麦、卵、鶏、羊)のわずかな混入でも食物アレルギーへの影響を否定できないため、これらの原料の混入を徹底的に排除できるように生産設備を新たに整え、製造を行っています。食物アレルギー対応療法食は、「食物アレルギーである犬の管理」だけでなく、「食物アレルギーが疑われる犬への確定診断」のためにも使用されるペットフードです。ですから、単に原料として用いないだけではなく、意図しない混入にまで配慮して製造することが重要と考えています。
――「アレルゲンセレクトカット」は、その他にどのような特長があるのでしょうか?
原材料に牛、鶏、羊といった原料を使えないこともあり、一般的なペットフードと比較すると嗜好性はどうしても下がってしまいがちですが、少しでも嗜好性を高めるために工夫をこらしています。
一つは魚原料を使用することで、高い嗜好性を実現しました。また、他の療法食にはない物性として、セミモイストタイプもご用意しています。水分量が高く、やわらかい食感となりますので、食欲が落ちたときに適していますし、おやつとして使用することもできます。ただ、セミモイストタイプは100g分包の製品を一旦開封したら、冷蔵庫で保管しながら1~2日程度で使い切っていただく必要がありますが、これは療法食に保存料を使いたくないという考えを当社は持っているからです。
ドライタイプ
セミモイストタイプ。食欲が落ちたときなどには、より嗜好性の高いセミモイストタイプがおすすめ。
セミモイストタイプ100g分包
――今後の目標について、お教えください。
動物病院に駆け込むペットオーナー様の獣医師に対する期待はとても大きいものです。「ずっと元気で長生きさせてあげたい」、「こんなふうにかわいがってあげたい」というペットオーナー様の気持ちや獣医師の高度な要求に応えていけるように努力していきたいと思います。
「ジェーピースタイル ダイエテティクス アレルゲンセレクトカット」
http://jp-dietics.jp/product/dog.php
♯01
国産の強みを活かし、日本のペット事情に合わせた療法食づくりを
♯02
犬用食物アレルギー対応療法食の徹底した製造管理に迫る
♯05
猫に多い腎臓病。腎機能の喪失が少ない早期から、長期間使用できる国産療法食を