京王井の頭線・浜田山駅から徒歩2分ほどという便利な場所にある、創業64年を迎えた町の酒屋さん「伊勢屋商店」。こだわりの日本酒やワインはもとより、ウイスキーや焼酎、泡盛、甘酒や梅酒などがぎっしりと並ぶ店内には、三毛猫のみーちゃん(15歳♀)という看板猫がいます。
これぞまさに箱入り娘!
店主の関口操一郎さん、妻の美代子さん、弟の守人さんらがお客様とお酒や猫談義に花を咲かせる中、みーちゃんはゆるゆると店内をパトロールしたり、ワインの木箱の中に入ったり、店頭のガラスケースの中に入ったりとマイペースで過ごしています。
「おタバコいかがですか~?」
操一郎さんと美代子さんの娘さんが、久我山駅の踏切の周りでうろちょろしていたみーちゃんを「電車に轢かれそうで危ないから」と拾ってきて以来、5代目看板猫として立派に務めを果たしているとのこと。美代子さんは以前は犬派だったといいますが、浜田山駅の工事の際にネズミの被害が出てから猫を飼い始めたそうです。そして今ではすっかり猫の魅力の虜になり猫派に転向。みーちゃんも美代子さんのことが大好きで、いつもそばを離れないので、外出もせいぜい1泊が限度だといいます。
たまに置物に間違えられます
美代子さんが出かける支度をしていると、みーちゃんは用意した洋服の上に乗って動かなかったり、出かけた後は体調不良で元気がなくなったりするそうです。美代子さんも「私もみーちゃんのことが心配で、外泊先から日に3、4回電話をかけては、ちゃんとごはんは食べたのか、トイレはきれいに掃除してあるのかと、ついついチェックしてしまうんです」と笑います。
大好きな美代子さんと
若い頃は気性が荒くて近所の野良猫と喧嘩をしていたというみーちゃんも、今ではすっかり丸くなり、人なつこくて優しい看板猫になりました。
伊勢屋商店
東京都杉並区浜田山3-33-20
TEL:03-3302-7729
営業時間/9:00~21:00
取材・平野敦子
取材協力 伊勢屋商店