「これまで通り」の食事で大丈夫?ネコちゃんの避妊・去勢後は要注意!

「これまで通り」の食事で大丈夫?ネコちゃんの避妊・去勢後は要注意!

避妊・去勢手術後に起こるホルモンバランスの変化により、体重が増えやすくなることは良く知られていますよね。でもそれを「仕方がないこと」にしてはいけません。これまで通りにフードを与えるのが、なぜいけないのか、日本ヒルズ・コルゲートの獣医師・宮崎さんにお話を伺いました。

  • PR日本ヒルズ・コルゲート株式会社

ネコちゃんを飼っている方で、「避妊手術・去勢手術をすると太りやすくなる」と聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?ご飯の量は変えていないのに、飼っている愛猫の体重が手術をしてからどんどん増えていき、気が付いたころにはぽっちゃりネコちゃんに…。実際、避妊や去勢後にネコちゃんの体にどのような変化が起きるのでしょうか。日本ヒルズ・コルゲートの獣医師である宮崎さんにお話を伺いました。

避妊・去勢後はホルモンバランスが変化し、太りやすくなる

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——そもそも、ネコちゃんに避妊や去勢の手術は、なぜ必要なのでしょうか?

「手術の主な目的は、ネコちゃんに望まない妊娠をさせないことです。自由に家を出入りできるネコちゃんの場合、外に出たことで妊娠してしまう/妊娠させてしまう確率が非常に高くなります。出産した場合、自分で面倒を見ることができれば良いのですが、新しい飼主さんを見つけることができず苦労するケースもあります。こういったことを防ぐために、妊娠を望まないのであれば、避妊・去勢手術をすることを推奨いたします。
また、手術によって卵巣や精巣を摘出することで、性ホルモンに関する問題行動を抑えられます。例えば女の子の場合、発情期になると普段聞かないような甲高い声で鳴くことがあり、ときには近所迷惑になるケースも。交尾しないとすぐに次の発情期が来てしまうため、卵巣の摘出はネコちゃんの負担を軽減するためにも大切です。男の子の場合は、おしっこによるマーキング(スプレー行動)が多発します。この行動も去勢によって9割方抑えることができるといわれています。ほかには乳腺腫瘍や子宮蓄膿症といわれる病気の発症を減少させます」

——具体的にはどのような病気を防ぐことができるのでしょうか?

「乳がんや子宮・卵巣・精巣のがんなどの予防効果を高めるといわれています。ネコちゃんがなる乳がんの9割は悪性といわれており、予防するには早期の避妊手術が重要です。手術の時期の目安としては、性ホルモンによる問題行動が始まる生後1年よりも前(生後6カ月〜9カ月あたり)がおすすめです」

——避妊・去勢手術のデメリットにはどのようなものがありますか?

「手術のデメリットとして、子どもをつくれなくなる以外に、太りやすくなることが挙げられます。
太りやすくなる原因として考えられるのが、食欲の増加と、ホルモンバランスの変化による活動量の減少です。
卵巣や精巣で作られているホルモン(女の子であればエストロゲン、男の子であればアストロゲン)が減少し、代謝率が低下します。特にエストロゲンには食欲を抑制する効果があり、その効果が弱まることから、かえって食欲が刺激され、体重が増えるといわれています。

避妊や去勢をしたネコちゃんは、同じ年齢で手術していないネコちゃんよりも、何もしていない状態で20〜25%くらい代謝が落ちるというデータがあります。避妊・去勢したあとは、適正体重を保つために、意識的に食事の量を減らすなどの対策が必要です。また、手術そのもののリスクや全身麻酔によるリスクが考えられます」

現在食べさせている食事を見直しましょう!

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避妊・去勢手術後のネコちゃんに食べさせるフードについて、どの程度、気にかけていますか?
「いつでも食べられるようにしています」という飼い主さんは、フードの食べさせ方に加え、フード自体についても見直す必要があるかもしれません。

——日本には肥満気味のネコちゃんが多いと聞いたことがあります。

「いわゆる "ねこまんま" と呼ばれるご飯にみそ汁をかけたような食事から、栄養を考慮されたフードに変わったことで寿命が延びた一方、過剰な栄養のために60%以上のネコちゃんが肥満気味といわれています。また、ほとんどのネコちゃんが室内で飼われていて、運動不足になりがちというのも太る理由の一つです」

——肥満になると病気のリスクは高まるのでしょうか?

「肥満は病気の元です。ネコちゃんは太ると、心臓病や関節炎になることが多いといわれています。また、腎臓病やおしっこの病気、糖尿病の発生率も高いです」

——どのようにして理想の体型を調べればいいのでしょうか?

「ネコちゃんの理想の体型・体重はその子が1歳だったときが目安になります。1歳になる前に避妊・去勢手術をしている場合は、1歳時にすでに太ってしまっている場合があるので、手術前も参考にしてください。
理想の体型に近いかどうかは、かかりつけの病院に行き、獣医師に聞くのが一番よいでしょう。おうちでもこまめに触ってあげて、ウエストのくびれを見てあげるのも方法の一つです。また、ネコちゃんの脇に手を入れて、2本足で立ったような体勢をとらせたときに、下っ腹がエプロンのようにビヨーンと垂れ下がっている場合は、お腹に脂肪が結構ついているということなので、気をつけた方がよいですね。肥満具合を調べる以外にも、普段からしっかり触ってあげることで、デキモノや怪我などに気づくことができます」

——食事の時に気をつけた方がよいことはありますか?

「ネコちゃんの場合、置き餌にしている家庭が多いかと思います。一日の量を決めて、それを守りながら与えていれば良いのですが、皿の中になくなったり、おねだりされたりしたらついつい足してしまう方も多いのではないでしょうか?食事の与えすぎは肥満に直結するので、そこは心を鬼にしてください。1回の食事量を3、4回に分けて与えたり、1つのおやつもちぎるなどして複数回に分けて与えると、もらったことへの喜びでネコちゃんが満足し、結果的に摂取カロリーを減らすことができます」

——では、ネコちゃんにとって健康的な食生活というのはどのようなものなのでしょうか?

「まずは総合栄養食と表示されているフードを、理想体重に沿って食べること。それからおやつの量を守ることですね。おやつの量は一日のカロリー量の10~20%までがいいでしょう。おやつを与える時はその分フードの量は減らすこと。ペットショップやスーパーに行くと多くの種類のキャットフードが並んでいると思いますが、総合栄養食とそうでないものが混在して同じ棚に陳列されていることが多いため注意が必要です。ドライフードは総合栄養食が多いですが、特に缶詰については総合栄養食ではないおかずのようなものをよく見かけます。総合栄養食ではない缶詰はそれだけでは、ネコちゃんに必要な栄養が十分にとれません。おかずとして利用する場合は、必ず、総合栄養食と一緒に与えます。目安としては、総合栄養食のフードを全体の80%、缶詰のおかずを全体の20%程度に留めるとよいでしょう」

——運動についてはどうでしょう?

「事故にあったり、ケンカをして傷口から病気につながるリスクから、ネコちゃんは室内で飼うように推奨されています。しかし、ほとんどのネコちゃんが運動不足なのが実情です。まれに見かけることもありますが、大半の方はネコちゃんを散歩させることもなく、家の中で自由に過ごしていると思います。意識的に運動させてあげるということは少ないでしょう。運動不足のネコちゃんはだんだんと太ってしまい、太ってくると今度は動きたくなくなり、さらに太るといった悪循環に陥りやすいです。食事の量を管理するのに加えて、遊んであげる時間を十分にとってあげることが重要になります。キャットタワーなどを活用して高いところに食事を置いておき、上下運動させるという方法がおすすめです。転がすことで少しずつ餌が出るようなおもちゃを用いるのもよいでしょう」

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避妊・去勢をしたネコちゃんに食べさせたい! まぐろを追加した新商品

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ここでおすすめしたいのが、「ヒルズのサイエンス・ダイエット 避妊・去勢猫用 まぐろ入り」。優れた栄養バランスが特徴の総合栄養食です。
ポイントは以下の7つ。

1、低脂肪、低カロリー*。避妊後に太りやすくなるネコちゃんの体重を適正に維持・サポート!
2、健康な筋肉を維持するため、リジンやカルニチンといった成分が入っている!
3、免疫力の維持をサポートする、ビタミンEやビタミンCが豊富!
4、毛づやに配慮し、オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸が適切なバランスで入っている!
5、下部尿路の健康維持のためにマグネシウムの量や尿pH値などを調整。尿石にも配慮!
6、製品の品質を保つための酸化防止剤には自然派成分を使用。着色料も不使用!
7、「まぐろ入り」と「チキン」で、選べるおいしさ。いつまでもおいしくムリなく体型を管理できる!

*脂肪分約48%減、カロリー約11%減(当社「アダルト まぐろ 成猫用」ドライ製品との比較)

食事の楽しみを実現してもらうために、おいしさを追求している製品です。無理なく楽しくトータルで体の健康ケアができます。

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製品のポイントについて、マーケティング本部の行時さんに聞いてみました。

「今回『ヒルズのサイエンス・ダイエット 避妊・去勢猫用』に、まぐろが入った製品を新たに開発しました。これまでのチキン味だけでなく、魚系のフレーバーを強化することで、ネコちゃんに味の変化を楽しんでもらえればと思っています。国内のネコちゃんが肥満な割合はかなり高く、100gの変化でも体への影響は大きいです。避妊・去勢手術後のようにリスクが上がるタイミングだからこそ、ネコちゃんのことを考えて作られた本製品を使用していただきたいですね。年齢に応じて製品に含まれる栄養成分も調整しているので、手術直後から年をとっても、ずっと使っていただけるものだと自負しております」

ネコちゃんのための避妊・去勢手術でも、そのあとのケアがとっても大切なことを学んでいただけたでしょうか。ネコちゃんの長生きのため、そして、ネコちゃんと過ごす一日一日のため、毎日の食事にも今一度、目を向けてみましょう。

日本ヒルズ・コルゲート株式会社が提供する"サイエンスダイエット避妊・去勢 猫用"に関するアンケートです。
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