【獣医師監修】犬にレタスを与えていい? レタスのメリットと注意点について
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【獣医師監修】犬にレタスを与えていい? レタスのメリットと注意点について

人間にとってレタスといえば、生で食べられて歯触りも良い野菜というイメージですが、犬はレタスを食べても大丈夫なのでしょうか。そこで今回は、犬とレタスについて解説していきます。

  • サムネイル: PECO編集部
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長

犬にレタスを与えても問題はない

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シャキシャキしていて、それなりの歯ごたえがあるため、レタスが好きな犬も多いことでしょう。実際、レタスは犬にとって食べても問題のない野菜のひとつです。灰汁がなく、生でも食べられるレタスは、飼い主としてもすぐに用意できるので犬に与えやすい野菜です。

また、葉の部分には栄養素も含まれていますし、95%以上が水分でできているレタスは、水分補給としても有能な食材です。

しかし、気をつけなければいけないこともあります。それは、うっかり人間用の味付けのまま食べさせてしまうことです。人間用に味付けされているサラダのレタスや、ドレッシングやマヨネーズをかけてしまったレタスは、塩分・油分・カロリーが多すぎるので、犬にとっては肥満や体調不良の原因となってしまいます。犬にレタスを与える時は、味付けをしていないものにしましょう。

レタスに含まれる栄養素と効果

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上述の通り、レタスの葉は栄養が豊富なのですが、意外に思う飼い主も多いかもしれません。そのビジュアルからは、色の濃い黄緑色野菜ほどの栄養を感じられないかもしれませんが、レタスには以下のような栄養素が含まれています。
ただし、人と犬は違う動物です。犬の場合でも、人と同じ効果が期待できるとは限らないので注意してください。

●ビタミンC
●ビタミンE
●食物繊維
●カリウム
●カルシウム
●ラクチュコピクリン

ビタミンCとビタミンEは抗酸化作用の強い栄養素なので、体内で発生する酸化物質によるダメージをやわらげ、カラダを構成している細胞や血管を強化する役割を果たします。

食物繊維は腸内の洗浄に役立ち、カリウムは体内の余分な塩分を排出する機能をアップさせてくれます。

また、ラクチュコピクリンは、レタスの内部から出てくる白い液体に含まれている成分で、自律神経を整える機能を持っています。リラックス効果、安眠効果が期待できる栄養素です。

犬にレタスを与える時の注意点

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レタスは、犬にとって食べても問題のない野菜ではありますが、もちろん食べすぎはNGです。レタスのシャキシャキした食感が大好きになってしまうと、ドッグフードを食べる量が減ってしまい、栄養不足に陥ることがあります。

また、生で与えすぎた場合には、腹痛や下痢を起こすことがありますし、利尿作用のあるカリウムの効果が出すぎて、頻尿やおもらしの原因になってしまうこともあります。

レタスは夏野菜なので、カラダを冷やす働きを持っています。冬場に与える時には、生ではなく、湯がいたりスープの具材にしたりした方が、犬のお腹にはやさしいかもしれません。

レタスは栄養が豊富なうえに、与えすぎなければ生で与えても大丈夫な野菜です。しかも、超がつくほど低カロリーなので、犬のおやつとしても有用といえます。カラダのバランスを整える栄養素にも優れているので、上手に取り入れたい食材のひとつです。とはいえ、食べさせすぎてはせっかくの栄養も台無しになってしまうので、飼い主が量をコントロールしながら与えるようにしましょう。

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