【やさしくて 気が利いて 純粋無垢!?】ウチのペチャは性格美人(ENTRY No.2)
屈託のない笑顔と、汚れを知らない透き通った目。ペチャさんの顔を観察していると、内面も美しいんだろうなあと思う。実際のところどうなのだろうか? 読者犬に協力してもらい、検証していこう。(PE・CHA[ペチャ] Vol.21より)
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フレンドリーで素直でやさしい それってペチャ犬の特徴でしょ?
性格美人とはよく聞く言葉だが、具体的にどんな性格のことなのだろう。
ネットで検索してみると、いろいろ記事が見つかる。いわく「誰にでもやさしい」「気遣いができる」「素直」「みんなに平等に接する」「感謝の気持ちを忘れずにいつも前向き」「フレンドリー」などなど……。確かにこういう性格の人は男女問わずみんなから好かれそうだし、性格美人という表現がしっくりくる。
つまり、すごく大雑把にまとめると、性格がよくて心が綺麗であれば、性格美人といえるのだろう。これは女性だけに限らず、男性だって性格イケメンとなるはずだ(語感の問題でタイトルにはしないけどね)。
「ペチャの心はこの海のように広いんだよ」
「私もそう思うよ」
ではこの特徴、ペチャ犬に当てはまるのだろうか? だいたいのペチャ犬は、取材に行くと大喜びで出迎えてくれるし、最初は少々警戒しても最終的に仲良くなってくれる率は高い。時々テンションが上がりすぎて、飼い主さんに注意されることもあるが、それも素直さの証だ。また、たとえ他の人にはシャイでも、飼い主や家族にやさしさを見せる姿から、性格の良さを感じることもある。
それに細かいことは気にしない、ポジティブな性格の犬が多い印象もある。全力で犬生を楽しむ。超がつく前向き姿勢。これも性格美人の特徴に当てはまる気がする。では、気遣いや平等というあたりはどうだろう。
ということで、実際に読者のペチャ犬を取材し「ペチャ犬=性格美人・イケメンか?」を検証してみることにした!
【性格美人 ENTRY No.2】ポン
大阪府/綿田ポン(メス・4歳)
子供が進学や就職で家を離れ、生活に寂しさを感じて犬を飼うことに。おっとりしたポンと、活動的なトイプードルのモコ。2匹の正反対な性格を、楽しんでいるご夫婦。
寛容すぎる性格のおかげで多頭飼胃のトラブルなし!
ポンに会って10分もしないうちにスタッフが思ったこと。それは「心が広くてやさしいペチャさんだなあ」ということ。
「昔からおっとりしているんです。ほら、その性格が顔に出て、とても美人でしょ!」と、笑顔で愛犬自慢の綿田ご夫婦。
やんちゃな性格の同居犬のモコがちょっかいを出してきても、気にするそぶりを見せない。遊んでいるオモチャを横取りされても、オヤツを奪われてもケンカに発展しない。ひとえに海のような広い心のおかげだろう。
なんというか、ポンは余裕があるんだな。これはすべての性格美人ペチャにいえる特徴。人間でも心に余裕がないと、他人にきつく当たってしまうこともある。
また、ポンはオヤツの前でマテをかけられると何分でも待つことができる特技を待つ。感情のコントロールにも長けているのだ。
「雷がなっても気にしません。掃除機も問題ないです」と奥様の美幸さん。
だが、そんなポンも、いつも平常心を保っていられるわけではない。イライラした時はちゃんとストレス発散もしているようだ。
「モコにオヤツを奪われたり、ちょっかいを出されることが続くと、密かにぬいぐるみをくわえて勢いよく振り回すこともあります」とご主人の友哉さんが教えてくれた。
それでも、飼い主さんや同居犬に当たったりしないところに、ポンの性格の良さが出ている。しかも引きずらないのだ。この余裕と切替の早さ、ぜひ見習いたいものである。
積極的に家族を癒してあげる
疲れ果てて帰ってきた友哉さんの上に乗っかり、癒してあげる。「この子は特別かわいいんです」とデレデレ。
「パパのこと心配してるで」
「そうかーうれしー」
横入りされても、怒らない
ポンが水を飲もうとすると、モコに先を越される。自分の順番が来るのを待つポン。心が広い!
「先にいっちゃえ」
「あとでも飲めるやん」
飼い主に恥はかかせない、責任感
オヤツを頭の上に乗せられて、マテをかける。この日初めて挑戦したという難易度の高い技も成功。
心の安定が肝や
小さなことでは嫉妬しない
モコがご夫婦に甘えていても、心の広さを見せ、嫉妬しないポン。
モコ「パパ~♥」
ポン「気にしないおとなやからな」
あなたが幸せになればそれで良い
オモチャで遊んでいる時、急にモコに横取りされることもある。だが、弟分のモコが幸せそうに遊ぶ姿を見るだけでも嬉しい。
モコ「わーい」
ポン「わたしゃ聖人君子」
壁をつくらない博愛主義
誰にでも平等に接するポン。初体面の相手でも、オテを披露。命あるもの皆兄弟。
オヤツくれるなら誰でもええよ
ぽんの裏の顔
オシリを顔に!
どんなに性格が良くても、たまに魔が差してしまう。寝転がっている友哉さんの顔にオシリをくっつけるイタズラをすることもある。嫌がりながらも、ちょっと嬉しそうな友哉さんの表情が印象的。
飼い主さんの育て方が愛犬をますます性格美人にさせる
やっぱりペチャは性格美人だし、純粋で素直な心を持っているなあ、と再確認した本企画。いつも笑顔を振りまき、困っている人にはやさしい。オヤツを見たら素直に大喜びし、飼い主さんのイタズラにも何の疑いなくひっかかる。これも心が純真な証拠だろう。
ポン「私って性格美人やって」
モコ「人間も見習いやー」
もともとのペチャのおおらかさもあるけれど、飼い主さんの育て方も大事なのだろう。愛犬の個性を活かしつつトレーニングを怠らない。そんなしっかりした考えと暮らし方が、性格美人をさらに強化しているのだ。
「美と健康」がテーマの今号。ペチャの美しさには心の健やかさも欠かせない。それを再認識した企画だった。
Text:Daizo Okauchi
Photos:Minako Okuyama
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