内視鏡でできること その2:食道チューブとPEGチューブの設置| 動物医療センターPeco

動物医療センターPecoでは、動物病院様からの紹介を受け付けております。

ここでは、当院でできること、得意なことを紹介いたします。

ご紹介いただく際の参考になれば幸いです。

記事の監修者
大野耕一の画像
大野耕一
動物医療センターPeco 院長 獣医師

食道チューブとPEGチューブの設置

現代の栄養学では、「意味のない絶食は罪」であり、できるだけ腸を休ませず利用することが疾患の治療の基本となります。しかし多くの動物は強制給与を嫌がることが多く、十分なカロリーが給与できないばかりか、場合によっては食べ物が気管や肺に入ってしまう吸引性肺炎を起こしてしまう可能性もあります。そこで自力採食のできない犬や猫に対してチューブフィーディングを積極的に行うことが多くなっています。

チューブフィーディング法

チューブフィーディング法としては経鼻食道チューブ、食道瘻チューブ、胃瘻チューブ、空腸瘻チューブなどがありますが、長期間(2週間以上)の栄養療法の必要性が見込まれる場合には通常は食道瘻チューブか胃瘻チューブが選択されます。

食道瘻チューブ

食道瘻チューブは鼻咽頭への刺激も少なくエリザベスカラーも不要であり、比較的長期間使用することが可能です。ただ設置の際に麻酔が必要です。

16ー20Frの比較的径の太いチューブを用い、さまざまな療法食を与えることができます。

胃瘻チューブ

胃瘻チューブも径の太いチューブが利用でき、長期間の使用が可能です。

経皮内視鏡的胃造瘻設置術(PEG)と外科的手技による設置法がありますが、胃瘻チューブで腹腔内に食物が漏出すると重篤な腹膜炎が生じます。設置が容易であるということもあり、最近は食道瘻チューブのほうが使用頻度は多くなっています。

ぜひご相談ください

動物医療センターPECOでは、食道瘻チューブやPEGチューブの設置だけでも対応いたしますので、ぜひご相談ください。

食道瘻チューブを設置した犬(設置部の拡大図)

PEGチューブを設置した犬

タイトルとURLをコピーしました