内視鏡でできること その5:胃内ヘリコバクター感染の検出| 動物医療センターPeco

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ここでは、当院でできること、得意なことを紹介いたします。

ご紹介いただく際の参考になれば幸いです。

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大野耕一
動物医療センターPeco 院長 獣医師

胃内ヘリコバクター感染の検出

犬や猫では胃内にヘリコバクター感染が認められることが比較的多くあります。

人間で多いピロリ菌はほとんど見られないものの、非ピロリ性ヘリコバクター(NHPH)が多く検出されます。このNHPHが病原性にかかわっているかどうかは未だにはっきりしないところがありますが、一部の症例では、慢性嘔吐、慢性胃炎、そしてリンパ腫に関連している可能性が示唆されています。

しかしこのピロリ菌の検出は、人で用いられる呼気試験(特殊な薬を飲んで呼気を集めて代謝産物を測定する方法)が利用できないため、内視鏡検査が必要になります。

しかもただ内視鏡検査を実施して胃の組織を採取してもなかなか診断できません。これは胃の中で均一にヘリコバクターが感染しているわけではないこと、組織中ではなく粘液中に存在していることがほとんどであること、などに起因しています。

したがってかなり診断に慣れている内視鏡医でないとなかなか診断できないのが現実です。

ぜひご相談ください

動物医療センターPECOでは熟練した内視鏡医がヘリコバクター感染の有無について診断します。ぜひご相談ください。

慢性嘔吐の猫で見られた胃内の重度ヘリコバクター感染

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