仔猫用フードから成猫用フードへの切り替え、いつ頃がベスト?
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仔猫用フードから成猫用フードへの切り替え、いつ頃がベスト?

仔猫と成猫を一緒に飼っていると、仔猫が成猫用のフードを食べてしまうことがあります。仔猫には、仔猫用のフードが販売されていますが、成猫用のフードを与えても大丈夫なのでしょうか。また、成猫用フードへの切り替えに最適な時期はいつ頃なのでしょうか。

  • サムネイル: ひなた ふゆみ
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監修:ますだ動物クリニック 増田国充院長

仔猫に成猫用フードを与えても大丈夫?

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仔猫の離乳が完了している場合、仔猫が成猫用のフードを少し食べてしまったからといって、大きな問題はありません。当然ですが、成猫用フードには仔猫のカラダに害を及ぼす成分は含まれていないので、安心してください。

ただし、仔猫に成猫用のフードばかり与えていいかというと、それは違います。仔猫が毎日食べるフードとしては、やはり仔猫用フードが適しています。それでは、その理由についてみていきましょう。

仔猫用フードと成猫用フードは成分が異なる

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個体差はありますが、仔猫が成猫になる時期は、一般的に生後1年を迎える頃といわれています。それまでの仔猫は成長期にあたり、日々カラダが目に見えて大きくなっていきます。そんな仔猫に、成猫用のフードを与えるとどうなるのでしょうか。仔猫と成猫が必要とする栄養素に違いはありません。問題になるのは、それぞれに含まれているエネルギーや栄養素の量です。

1歳以上の成猫は、維持期と呼ばれる時期を過ごしています。ですから、成猫用のフードは成長期の仔猫用フードと比較して、低カロリーに作られています。一方、成長期の仔猫は、成猫と比較して約3倍のエネルギーや栄養を必要としています。また、仔猫は胃袋が小さいため、一度の食事で食べられる量に限界があります。そのため、栄養価が高く、高カロリーなご飯を小分けにして食べる必要があります。

つまり、仔猫が成猫用のフードを満腹になるまで食べたとしても、仔猫の成長に必要なエネルギーや栄養素には足りません。成長期は、今後その猫が健康で丈夫なカラダを手に入れるための大切な時期です。この時期に摂取すべきエネルギーや栄養が不足すると、将来的にカラダの弱い猫になってしまうおそれがあります。

ちなみに、成猫が仔猫用のフードばかりを食べていると、当然のことながらカロリーオーバーになってしまうので、これも注意が必要です。

仔猫用から成猫用への切り替えは1歳から

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品種による違いや個体差はありますが、猫の成長期は一般的に生後1年くらいまでといわれているので、その時期を目安に成猫用フードへと切り替えていく必要があります。先述したように、猫は1歳を迎えてから6歳くらいまでの間、維持期と呼ばれる期間に入るため、それまで食べていた仔猫用の高カロリーフードから、成猫用の低カロリーフードに変えてあげましょう。栄養が不足することも問題ですが、過剰に摂取することも猫にとっては大きな負担となり、様々な病気を引き起こす原因にもなります。

ただし、仔猫の成長スピードには個体差があります。平均より成長が遅い猫や、成長しきるまでに時間のかかる大型猫の場合は、成長に必要な栄養を補うため、1歳を過ぎても仔猫用のフードを与え続ける必要があるでしょう。逆に、成長が早い猫の場合は、1歳を迎える前に成猫用フードに切り替える場合もあります。また、与えるフードの種類によっても切り替え時期は異なります。一般的には生後1年が目安とはなりますが、実際の切り替え時期については、獣医師を始めとした専門家に相談することをおすすめします。

なお、フードを切り替える際は、いきなり変更すると食欲不振に陥る場合があるので、仔猫用のフードと成猫用のフードを少しずつ混ぜながら、徐々に慣らしていってください。
愛する猫と長く健康に過ごすためには、毎日の食事に気を遣うことが大切です。仔猫と成猫では必要な栄養やエネルギーの量が違うということをしっかりと理解し、猫の年齢に合わせた食生活を心がけましょう。

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