【獣医師監修】柴犬の体重、何キロぐらいが理想的?
あなたは愛犬の適正体重を知っていますか? 犬の健康を守るために、適正体重を知ることはとても重要です。今回は柴犬の体重についてみていくことにしましょう。
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監修:電話どうぶつ病院Anicli(アニクリ)24 三宅亜希院長
柴犬の体重
柴犬は、日本原産の犬種で天然記念物にも指定されています。日本犬のスタンダードを定めている日本犬保存会の規定では小型犬に分類されていますが、トリミングサロンやペットホテルなどでは中型犬として扱われることが多く、体型はややずんぐりとしています。
柴犬のサイズ
●オス
体高:38cm~41cm
体重:9kg~11kg
●メス
体高:35cm~38cm
体重:7kg~9kg
一般的に、柴犬の適正体重は9kg前後といわれています。ただし、メスよりはオスの方が体格がよいため、体重も重くなる傾向があります。
また、柴犬の中には豆柴と呼ばれるほど小柄な犬もおり、その個体差が大きいのも犬種の特徴といえます。ちなみに、「豆柴」とは「柴犬の中でもとくに小さい個体」の呼称であり、豆柴という犬種は存在しません。一般的には、体高が30cm前後のものを豆柴と呼ぶようです。
この体高・体重はあくまでも参考であり、一番大切なのは、愛犬が痩せすぎでも太りすぎでもなく、健康な体格を維持できているかどうかです。獣医師のアドバイスなども受けながら、愛犬にとっての「適正体重」を見極めてください。
エサの与え方
柴犬に与えるフードの適正量は、体重や年齢によって異なります。これは、その柴犬の体重や年齢によって必要とするカロリー量が異なるためです。それでは、それぞれの体重や年齢の柴犬が必要とするカロリー量はどれくらいなのでしょうか。
まずは、犬が何もせずにじっとしても消費するエネルギー量を計算します。これを安静時エネルギー要求量=RERといいます。「RER=70×(体重kg)の0.75乗」です。
この数字を元に、以下の計算式を利用して、犬に必要な1日のカロリーを計算します。
●4ヶ月齢まで:RER×3.0
●4ヶ月~約1歳まで:RER×2.0
●去勢、避妊していない成犬:RER×1.8
●去勢、避妊している成犬:RER×1.6
●肥満傾向の犬:RER×1.4
このように、愛犬のライフステージに合わせて食事量(カロリー量)を決めることが大切ですが、一般的に市販されているフードの袋等には、体重と年齢(月齢)に合わせた給餌量が記載されているので、まずはそれを参考にしてもよいでしょう。
肥満の影響
愛犬の体重が適正体重を大幅に上回っている場合は、肥満の可能性があります。一般的には、適正体重を7%~22%超えると肥満、23%以上超えると重度の肥満とみなします。肥満は万病の元といわれ、実際に肥満になった場合には、犬の健康に以下のような悪影響を及ぼすおそれがあります。
●膝や腰などの関節への負担の増加
●呼吸器や循環器疾患のリスクの増加
●全身麻酔の際のカラダへの負担の増加
●熱中症のリスクの増加
●糖尿病などの内分泌疾患へのリスクの増加
同じ柴犬という犬種でも、犬によって適正体重は異なります。愛犬と長く健康に暮らすためにも、適正体重をしっかりと把握し、肥満の予防に努めましょう。
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